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一番空を飛びたい人が飛行機をつくる

こんにちは、六代目彌市です♬

 

先日、

あるビジネス誌を読んでいたら
こんな言葉が目に飛び込んできました。

“一番空を飛びたい人が飛行機をつくる”

 

一瞬ハッとしました。

 

私も

日々、モノづくりと向き合う人生♬

 

自分が一体何を作りたくて

何を残したくて、

はたまた何をしたいのか??

 

これでも必死に悩んで
落ち込んでは、

またチャレンジの繰り返し、、、

 

結局のところ
何がしたくて、

どこへ向かいたいのか、、、

 

わからなくなる時が
あるんです。

 

そんな時

飛び込んできたこの言葉

 

“一番空を飛びたい人が飛行機をつくる”

 

これは、

先日お亡くなりなった
ユニチャームの創業者、

高原慶一朗さんの言葉だそうです。

 

一番空を飛びたい人が飛行機をつくる。

 

資金や、人材に劣る

小さな会社であっても、

 

“執念”に近い強烈な願いが

そこにあれば必ず叶うと高原さんはおっしゃいます。

 

改めて、

自分たちは何を「願う」のかを考え直した時、

 

やはり「音」作りへの
執念だけは誰にも負けてはならないと、

そう思ったんです。

 

受け継がれた古い太鼓や

「伝統」と呼ばれる技の中には、

 

いつだって太鼓にとって
何より大切な「音」が確かに宿っていて、

 

何十年、何百年経とうとも

決して色褪せない「音色」を
私たちに届けてくれるんです♬

 

それを私は「いきた音」と表現しました。

 

今日も、そんな「いきた音」を
目指して、

自分たちの感覚だけを頼りに
幾つか「試作桶」を作りました♬

 

左から、

①秋田伝統工芸士 五十嵐さん作

②秋田杉の2本タガ

③極限まで薄く削った担ぎ専用桶

④吉野杉の4本タガ

⑤秋田杉で膨らみを強めにしてみた桶

 

 

これを、

それぞれ全部叩いてみて
一体どんな違いがあって

どんな「音」になってくれるのか?

 

自分たちの目指す理想の「音」と
実際の「音」の差を感じる作業です♬

 

組んでは叩いて、、、、

 

叩いては、胴を組み替えてみて、、、

 

ただひたすら

みんなで「音」を感じる作業です♬

当たり前ですが、

素材や作り方が違えば

そこから生まれてくる「音」が全部違う!

 

これが本当に面白い♬

 

そして、

今回いろいろやってみての収穫は
細かい点は幾つもあるんですが、

 

一番の収穫は、

胴の「厚み」が音にずいぶん影響しているってことです♬

 

胴が厚いと、

胴自体はとても「硬くて」しっかりしてて、

 

皮を張った時も、

やっぱり「硬くて」しっかりした音に
なるんです♬

 

逆に、

胴が薄くなっていくと、

胴自体に柔軟性が出て柔らかさと深みのある

音になることがわかりました♬

 

目に見えない「音」って

なかなか数字に表せないんですが、

 

それでも確かに「感じる」違いはあるので
それを自分たちなりにグラフ化してみました♪( ´▽`)

 

ここからは
だいぶマニアックな世界です♪( ´▽`)

これは①番の今は亡き、

伝説の桶職人五十嵐さんが作った桶♬

 

今の私たちがあるのは、

この五十嵐さんが作った桶の「音」と

出会ったからこそ、、、

 

この人がつくるこの「音」が
もし自分たちでつくることができたら、、、

 

きっと世界を変えられるかもしれない、、、

 

三浦太鼓店の桶太鼓の

すべての目標であり、原点です♬

 

それでも、
自分たちが桶を作れるようになって

 

いろんな桶と比べてみると、

胴がしっかりしていて硬い分

やはりダントツに「音色」や「響き」

音のパワーはありました♬

 

でも、

その一方で、

音の柔らかさというか
深みの部分では、

少しもの足りなさを正直感じました。

 

こんな感じで、

いろんな「音」と向き合っていくと

 

どれもこれもそれぞれ

「個性」があってとても面白いんです♬

 

 

今、自分自身は

「職人」でありながも「経営者」と言う

人を育てる立場にあって、

 

おかげさまで、

従業員が増えていくと

当然、みんなそれぞれ
違う「個性」があるのと同じで

 

その「個性」をダメにしちゃうんじゃなくて

 

その「個性」をいかに

上手に表現させてあげられるか、、

 

モノづくりも、

経営も同じ「課題」があるんだと

気づきました♪( ´▽`)

 

“一番空を飛びたい人が飛行機をつくる”

 

私が一番作りたいのは、

一つ一つの太鼓が、

一人一人の人間が光り輝ける場所なのかもしれません。

 

さて、

まだまだ先は長いのです♪( ´▽`)

 

今日も1日

お疲れ様でした^_−☆

 

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この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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