六代目ブログ
伝統発信ブログ
誰も気づかない。
こんにちは、六代目彌市(^^♪
ここ数日
秋の気配で幾分過ごしやすい日が
続いてますね♬
世間は、いまだに
コロナ、コロナと騒がれてますが
毎年変わらず
秋はやってくる。
誰も気づかないうちに
地球は今日も変化を続けています。
そんな事考えてて
ふと気づいたんですが、
世の中は
『誰も気づかない』ことで溢れてるなって事。
ってことで
今日は『誰も気づかない』をテーマに書いてみようと思います♬
『誰も気づかない』
例えば、私たちの太鼓作り。
良い太鼓を作るうえで
一番大切なことって何だと思います??
①技、技術
②伝統、知恵
③経験、感覚
上にあげたモノ
もちろん全て大切ですし
私たちも日々、それを高めるために
精進してます。
でも、
それ以上にもっと根本的に大切なコトがあります。
それは『素材』です。
どう作るか?
経験や技術を高める事と言うのは後からなんぼでもついてきます。
でも、
『素材』だけはごまかしようがなくって
それが変わってしまうと
その先のすべてが変わってしまうのです。
伝わってますでしょうか??
例えば、木。
どんな種を植えるかで
どんな木に育つかが必ず決まります。
この『種』が素材ってことです。
杉の木の苗を植えて、
その先、木材加工のスペシャリストや
『人間国宝』に育てさせたら
杉がだんだんとケヤキに育つ!
なんてことは120%ありえないコトは
誰もが理解できますよね♫
それくらい『素材』選びっていうのは
その先すべてを決める大きな大きなモノなのです。
我々の太鼓作りに話を戻しましょう。
良い音をつくる上でもっとも大切なことは
先にも言った通り
その先の加工技術ではなく
『素材』選びなのです。
例えば、『皮』
太鼓は主に、
『馬』『牛』の皮を使用しますが
太鼓づくり(音作り)は、
まずこの『皮選び』から始まります
当然、自然の生き物ですので
一頭一頭、
・大きさ
・皮の厚さ
・質
すべて違います。
私たちは、まず
その『皮(素材)』と向き合うことで
その先にどんな「音」を
作りたいのかを徹底的に考えるのです♬
例え話しが多くなりますが
当店自慢の3尺6寸の大桶太鼓
三六-SABUROKU-を作るとしましょう。
皮は「乾皮」の状態で保管し
そのままでは硬くて何も加工できないので
まずは2日ほど水に浸し
柔らかい状態に戻します。
この柔らかくなった皮を
いよいよ「裁断」していくのですが、
これこそがまさに「素材」選びの
最大のポイントなのです。
先にも言った通り、
一頭一頭皮というのは
すべて「個性」が違いますので
今日準備した皮が
三六-SABUROKU-を作るのに最適な皮かどうか?
これを判断できることが
私たちにとっては一番大事な作業になるのです。
なぜか?というと
先の木の苗と同様に
ここで取った皮というのが
すでにその先に生まれる「音」を決めてしまうからです。
よって、
私たちは太鼓になるずっとずっと前の段階。
この皮選びの時点で
もうすでに完成された太鼓の「音」が聴こえています。
ちなみに、三六-SABUROKU-で言えば
それに最適な「皮」というのは
5頭に1頭あるかないか?
そんな感じです。
これは三六-SABUROKU-だから特別ということじゃなく
どんな太鼓でも、
かならずそれに適した「皮」と「部位」が
存在しているので
私が若手に教えることは
縫い方や、加工の仕方ではなく
それぞれの太鼓にあった
「皮(素材)」を選べるかどうか?
ということなのです。
今日のブログのタイトル
『誰も気づかない』。
私たちが特別なコトをしているよってことを
伝えたい訳じゃなく
世の中って、こうした
表には出てこない、目には見えないけど
大事なことに溢れている気がするんです。
人の心だって
病は気からと言うように
表に現れる『病』というのは
目に見えない人の「心」や「気」が大きく影響していることは
理解できます。
そう考えると、
やっぱり何事も小手先の技術で
こねくり回して何とかしようと思っても
「根本」を見つめ直すことができなかったら
結局何も変わらないって事ですね♬
太鼓作りに永遠に「正解」がないように、、、
さて、
私もコロナ禍で与えてもらえた時間を
今後の人生を考える上で貴重なチャンス!と捉えて
あらためて「根本」を
見つめ直していきたいと思ってます。
今日もステキな一日を(^_-)-☆
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