六代目ブログ

伝統発信ブログ

『ドラム』と『和太鼓』何が違う!?

こんにちは、六代目彌市です♬

 

先日、ご来店くださった

とあるお客さんが私にこんな話をしてくれました。

 

実は、私

『和太鼓』もやってますが、

 

どちらかと言えば、

ドラムやマーチングバンドなどの
『洋楽』の方が経験が深いんです♬

 

 

逆に、私は

全くもってドラムとか洋楽の世界は知らないので( ;∀;)

 

とても興味があって

お客さんにこんな質問をしてみました。

 

『和太鼓』と『ドラム』って何が違うんでしょうかね?

 

 

ここから話しが

いろいろと盛り上がって(^^♪

 

今回は、私が感じた

『ドラム』と『和太鼓』何が違う!?

 

について、お話ししてみたいと思います♬

 

『ドラム』と『和太鼓』何が違う!?

 

 

 

さて、みなさんに質問です

『ドラム』と『和太鼓』何が違うと思いますか??

 

作り方、素材、音、、、

 

いろいろと違いはありますが

まず共通点を見つけるとすれば、

 

『打楽器』であるということ♬ですよね。

 

どちらも、『打楽器』である事に違いはありません。

 

その上で、

あらためてお客さんに質問してみたんです。

 

『和太鼓』と『ドラム』

同じ打楽器ですけど、何が違うんでしょうかね?

 

すると面白い答えが返ってきました。

 

私は、和太鼓のことはよく分かりませんが

ドラムやマーチング経験が長かったので

洋楽器で言える事は『テンポ』のとり方です♬

 

と、、、

 

洋楽は、リズムを奏でる際

テンポを合わせる際に一番重要視しているのが

 

メトロノームを使って『テンポ』を合わせることだと言うのです♬

 

メトロノームのテンポに合わせるを

分かりやすく図にしてみるとこんな感じ⤵と思います♬

 

 

これが、洋楽の

リズムに対する主な考え方の基本ですとお話しくださいました。

 

 

その時、

ハッと!して

 

私はこれこそが

『和太鼓』と『ドラム』の最大の違いだと思ったんです。

 

 

和太鼓にも、

もちろん『リズム』や『テンポ』というモノは存在していて、

 

演奏する上で欠かすことのできない

大切な要素です。

 

 

ただ、和太鼓のリズムの取り方って、

ピンポイントにテンポに合わせて行くような感覚じゃないなって思ったんです⤵

 

では、私が思っている和太鼓のテンポは

どこにあるか?

 

その答えは、

音と音の『間』にあると思っているのです♬

 

伝わってますでしょうか??

 

音ってそもそも

身体で感じるモノなので、

 

言葉で伝えようと思っても

正直、上手く表現できるかわかりませんが

 

なんとか頑張ってみます( ;∀;)

 

音と音の『間』にあるもの。

 

これこそが、

『和太鼓』が『和太鼓』たるゆえんだと私は思うのです。

 

 

では、いったい和太鼓の

音と音の『間』にあるものって何でしょうか??

 

 

それは、『余韻』です。

 

『響き』と表現しても良いでしょう。

 

太鼓は、一発

ドン!と叩けば終わりではなくって

 

一発、ドン!!

と叩くとそこから必ず『余韻』がうまれます♬

 

この『余韻』をしっかりと

身体で感じ、心で感じ、聴いてあげる事で

 

和太鼓のリズムというのは

自然につながっていくんです♬

 

よく、日本文化を語る上で

表現されるのに『間(ま)』と表現される事がありますが

 

まさに、この『間(ま)』というのが

和太鼓にはあって、

 

それが、どこにあるかと言えば

音と音の『間』にあるよってことなのです。

 

 

メトロノームの世界は、

答えがハッキリ見えてます(聞こえてます)

 

でも、

この『間』というのは実は

答えがあるわけじゃなくって

 

その感じ方、捉え方は

10人いれば10人違うのです。

 

だから、面白い。

 

ただし、

感じようとしなければ『間』を上手に表現することはできません。

 

私は、

この『間』を上手に表現するために

たった一つのことを意識するようにしています。

 

 

それは、太鼓の余韻を聴くことなのです♬

 

 

 

『間』というのは

音と音の『間』にある♬というのは先にも言った通りです。

 

そして、

和太鼓の音と音の『間』にあるモノとは

 

叩いた後に生まれる

『余韻』であり『響き』です♬

 

 

だから、

叩いて終わりじゃなくって

 

叩いた後に生まれるその『余韻』や『響き』を

徹底的に聴くこと!

 

これを意識することで

実は、和太鼓の世界はもっともっと広がっていくのです。

 

 

 

今回のお話しは

やっぱり言葉じゃなかなか伝えきれない部分が大きいので

上手にみなさんに理解されているか分かりませんが

 

私が、どうして

それでも伝えたいと思って書いているかと言うと

 

この『余韻』を聴くという行為♬

 

実は、

これをすることで

 

太鼓が今まで以上に

楽しくなったり、好きになったりできるのです。

 

どうして、

余韻を聴くだけで太鼓が楽しくなるかって言うと

 

すごくカンタンな事で、

 

和太鼓の『余韻』というのは

太鼓を叩いた瞬間に生まれるのですが、

 

と、いう事はどういうことかと言うと

 

あなたが伝えたことに対して

太鼓が『返事』をしてくれてるってことなのです。

 

伝わってますでしょうか

 

おはよう!今日もいい天気だね!

 

って、リズムを叩いたとします。

 

そうすると、

太鼓と言うのは必ず

 

そうだね!今日も気持ちのいい青空だね!

 

って、

返事をしてくれているのです♬

 

これこそが『余韻』だよって事です。

 

だから、

『余韻』を聴かずに叩き続けるという事は

 

自分の言いたい事ばっかりを

太鼓に伝え続けていることになります。

 

ちょっとイメージしてみてください。

 

友達、親、先生、上司、恋人が

 

もし、

あなたの話しも聞かないで

自分の言いたい事ばっかりあなたに伝えてきたらどうでしょう??

 

めちゃくちゃ

ストレスたまりますよね( ;∀;)

 

これが太鼓も同じで、

自分の言いたい事を伝えたなら

 

今度は、

太鼓の返事『余韻』を聴いてあげるのです。

 

そうすると、

お互いの『信頼関係』がどんどん深まっていくので

 

結果として先にも伝えた通り

太鼓が→楽しい!になっていくんです♬

 

 

さて、

今日は『和太鼓』と『ドラム』という所から

 

単にリズムのとり方やテンポという事じゃなくって

『つながり』を感じること

『つながり』を大切にすること

 

そんな深い話になってしまいました(*^^*)

 

 

今の時代、正直みなさん

どちらかと言えば

 

・いかに大きな音を出せるか

・いかに早く叩けるか

・いかに凄い技を出せるか

・いかに細かい技術を持っているか

 

そういう事を求められるばかりなので

きっと私の言うような話しというのは

 

あまり求められてないし

伝わらないのかなって感じてます。

 

でも、

こういう時代だからこそ

 

私はとっても大切な考え方だなって

思ってますし、

 

それを伝える役割があるとも

思っていますので

 

求めてさえいただければ

私で良ければどこへでもお伝えしに伺いたいと思ってます(^^♪

 

 

目に見えない『間』を意識する文化というのは、

 

我々日本人が日本人として

育んできた大切な文化であり、

 

これこそ、

他の国にはない価値観、思想、豊かさだと思うのです。

 

 

とても深い話になっちゃいましたが

 

今日は台風一過のまっ青な

秋空で気持ちがいいですね!!

 

 

今日もステキな一日を(^_-)-☆

この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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