六代目ブログ

伝統発信ブログ

「こだわり」とは見えないモノを見ようとするチカラです。

こんにちは、六代目彌市です。

よく、私はこんな事を聞かれます。

 

三浦さんのその「こだわり」はどこからくるのですか??

 

さて、みなさんどうでしょう?

 

こだわりって「ない」よりも、

当然「ある」方がいいと思いますよね。

 

・自社の社員にも、もっと「こだわり」を持って仕事をしてもらいたいのですが、、、

・チームに「こだわり」がないんです、、、

 

そんな風に悩んでいる組織や会社、いくらでもあると思うし
私自身も経営者やチームリーダーとして、

何かに「こだわる」事、とても重要だと考えてます。

 

でも、じゃあその「こだわり」って

どうしたら生まれ、

どうしたら持つことができるのか??

 

今日は私の経験から感じてきた「こだわり」というモノの
答えを話してみたいと思います。

 

「こだわり」とは見えないモノを見ようとするチカラ。

 

結論から言います。

 

「こだわり」とは?

~見えないモノ(世界)を見ようとするチカラ~のことです。

 

はて?

いきなりよくわからん( ;∀;)と思わずに

安心してついて来てくださいね。

 

辞書で【こだわり】って調べると

~特別の思い入れ~

と、でてきます。

あなたの家にも、きっと特別の思い入れのあるモノあるはずです。

 

じゃあ、その特別の思い入れってどうしたら生まれるんでしょう??

 

ここがすごく大切なポイントで、

「こだわり」というモノの正体がきちんと言語化できるか、できないか?

によって、まったくもってその先へとつながる世界が変わってきてしまうので、

 

一度、深く考えてみて欲しいのです。

 

ちなみに、私にとっての「こだわり(特別な思い入れ)」は、

2つあります。

 

それは、「音」と「伝統」です

 

一つずつ解説しますね。

まずは【音】です。

 

太鼓屋になって、これまでたくさんの太鼓に触れてきたし

たくさんの太鼓を作ってきた中で、

 

ある一つの古い太鼓との出会いが私の太鼓屋人生を変えました。

 

それが、この太鼓との出会いです⤵


作手村:白鳥神社祭礼の太鼓

 

太鼓と言うのは、胴の中に必ず「記録」を残します

・誰が作ったか?

・どこで作ったか?

・いつ作ったか?

 

この太鼓も、過去に修理した記録を含めて

こんな風に「10回」もの記録が書かれていました。

 


・3回目修理の記録「元文五年」1740年


・6回目修理の記録→達筆すぎて読めません( ;∀;)

 

 

ちなみに、約100年前の大正七年

8回目の修理の際に我がご先祖「三浦彌市」も修理にたずさわっておりました。


8回目大正七年。修理の記録

 

そんな歴史を重ねた古い太鼓、

実は、胴の中に記載されている
一番古いの修理の記録を読み解いていくと

 

何と!天正五年の文字が!

天正五年というのは、1577年です。

 

注目すべきは、それが最初の修理の記録ということなので

実際に作られたのは、約50年に1度のペースで修理されてきた歴史からして

さかのぼること更に50年と考えると

何と!

500年前に作られた太鼓ということになります。

 


・約500年前に作られた太鼓です。

 

普通500年という古い歴史を持っているモノであれば

「博物館」で大切に保管されててもおかしくないと思うのですが、

 

この太鼓は、現役!!

地域の祭りで今なお、重要な音色を奏でていたのです♬

 

私はその時、思いました。

 

どうしてこの太鼓は、見た目もこんなにボロボロなのに今もなお現役で大切に使われているだろう??

なんならもう、あまりに年月が経っているので上から見るとカタチも丸じゃないんです。

 

なのに、どうして?

大切に守られ、いまだに「現役」として活躍しているんだろう??

って思いました。

 

答えは、叩いた瞬間にわかりました。

10回目の修理を無事に終えて、1発叩いたその時の「音」。

 

今でも、忘れません。

そうか!音が「生きてる」!

見た目はボロボロ、カタチはいびつ

でも、音は確かに500年経った今でも「生きてる」!

この瞬間、太鼓と言う楽器は決して見た目じゃない!

「音」を伝える楽器なんだ!と

明確に深く理解できた瞬間でした。

 

だから、私は『音』にこだわります♬

 

そして、その「音」を作るために必要だったのが

伝統という中にある、先人たちが積み重ねてきた「知恵」でした。

 

私にとって「伝統」とは、

先人たちの積み重ねてきた『知恵』。

 

わたし一人のチカラでは到底たどりつく事なんてできなかった

大きな大きな世界を見させてもらえている事に対する感謝。

 

だから、私は「伝統」にこだわります。

 

私が、これまで「こだわり」として持ってきた

この『伝統』とか『音』には共通点があることにお気づきでしょうか??

 

それは、いずれも

目には見えないってことです。

 

目に見えないからと言って

それは『ない』という事じゃありませんよね。

 

でも、目に見えないモノ事ってどうしたら
見えるようになる? 理解できるようになるんでしょうか?

わたしが思っているのは、

『一つ深く考える』視点を持つことだと思っています。

 

 

この写真を見て、誰もが『太鼓』だという事はわかります。

 

それは、見た情報だけの話しです。

 

私が言いたいのは、

さらにその先の世界を
あなたなりにもう一歩だけ『深く』考えてみて欲しいってことです。

 

私は、この太鼓に触れたとき

その先にある『音』と『伝統(知恵)』が見えてきたということです。

 

それが、私の今のモノ作りへの『こだわり』となっています。

 

技術やスキルというのは、その先の話しであって

こうした人の心を支える根っこの『こだわり』があるかないか?

 

それによって、人生は大きく変わりると思ってます。

私がそうでしたから。

 

最後に質問です。

あなたにとって『こだわり』って何ですか?

 

一度、その先深く考えてみて欲しいのです。

 

 

今日もステキな一日を(^_-)-☆

目に見えない所をを磨くと 目に見えるところが輝きだすよ♬

 

この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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