六代目ブログ

伝統発信ブログ

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「技術」よりも大切なこと。

こんにちは、六代目彌市です(^^♪

 

日々、いろんなところへ実際に行ってみて

「行動」する事が私は多いんですが、

 

それにはいくつか理由があるんですが、

 

最大の「理由」は、

 

その場所へ行ってみると

それまで知らなかった事や

気付けなかった事、新しい発見!

新しい出会い!

 

モヤモヤと家でじっとして

考えてたって答えはそこにはなくって、、

 

一歩行動すると、

一気に世界が変わっていくことをもの凄く実感しています♬

 

だからこそ、

ただ「行動」すればいいとは私は全然思ってなくて

 

「行動」して、感じたこと

「行動」して、学んだこと

「行動」して、気付けたことは

 

帰ってきて「何が」できるか考えて

実践に置き換えることを大事にしています♬

 

その場に行って感じるだけでも

もちろん学びはたくさんありますが、

 

さらにその先何かたった一つでも

実践できたら、その先の世界がより広がっていくと

 

私はそう思うんです。

 

例えば、先日訪ねた

今年3度目のヤマロク醤油さんでの出来事。

 

それこそ、この「場所」で感じられるコト

学べること、気付かせてもらえ事

 

毎年ほんとうに沢山ありすぎるのですが( ;∀;)

 

桶作りに欠かすことができないこの「タガ」↓↓

 

このタガを組むのは本当に難しくって、

ヤマロク醤油五代目社長である山本さん自らが

長さ15メートル前後の真竹と格闘しながら組んでいるんです♬

 

1年目、2年目に訪れた時は、

この「組み方」を覚えたくて、

 

その「技」を必死に習って持ち帰ってきて

それが今の「味噌六太鼓」につながっているんです♬

 

普段、私が作っている桶太鼓のサイズは

大きくてもせいぜい90㎝くらいまで、、、

 

それが、この「味噌六」となると

直径2メートルのタガを組む必要があって

 

今までの私の技術だけじゃできなくて
それをヤマロクさんで学ばせてもらったんです♬

 

ただ、

まだまだヤマロクさんのように

惚れ惚れするような美しいタガを組むことが

全然できなくって、、、

 

今年もタガの組み方を

さらにマスターしたいなって思って伺ったんですが、

 

そこで、発見したのが

ヤマロクさんが使っていた秘密兵器だったんです( ;∀;)

 

これ、今年の現場で初めて拝見したんですが

何をするモノかと言うと、

 

「タガ」になる竹の下処理をするための道具だったんです↓↓

 

この専用台を使うことで、

タガを組む竹の下準備がすごくキレイに仕上げられていて、、、

 

なるほど~!

そうか、

 

もちろん「タガ」そのものを組む技も大事だけども、

 

そもそも、そのタガを組むために使う

「竹」の下処理がキレイにできていなければ

 

あの美しい「タガ」にはならないんだ!

と分かったんです♬

 

これは欲しい!

絶対欲しい!!

 

はい、気付きは実践に移して初めて成果なので

その場で、こっそり即座に採寸しまして( ;∀;)

 

帰りの船で設計図を書きまして(笑)

はい、パクりました(笑)

 

たった、これだけの道具でも

今までより断然美しく、

しかも、断然早く仕上げられる事がわかって

 

しゅん太丸とこりゃ楽しいぞーー!と

ニヤニヤしながら竹を削ってます(笑)

 

 

見た目とか美しさって、

どちらかというと目に見える「表面」の世界のものですよね。

 

だれもが目に見えるので、

それを美しくするために目に見える所だけに

どうしても意識が行ってしまう事って

 

世の中たくさんあると思うんですが、

 

実は、その目に見える美しさって

こういう見えない部分での努力とか、知恵があって

表面にあらわれてくる事って

 

実はたくさんあると思うんです。

 

私が憧れた秋田伝統工芸の五十嵐さんが

作ってくれる「桶」がまさにそうでした。

 

誰がみても惚れ惚れする美しい

完璧とまでに思える仕上がり。

 

 

その美しさを生み出していたのが

まさに幾多モノ「道具」達だったんです↓↓

 

昔の職人は、

こうやって自分が目指す美しさを表現するために

 

何が必要かという事を理解して

そのために必要な「準備」を決して怠らない。

 

 

私達が普段作り上げている太鼓も、

 

 

太鼓にとって何より大切な「音」というのは

決して目で見る事ができないからこそ、

 

目に見えない努力を積み重ねる事が

これからも大切だなと改めて感じました。

 

さて、

この竹削りの乗り物は、

なんだかドラえもんのタイムマシンみたいで

楽しいので( ;∀;)

 

何かこの乗り物に名前をつけたいなぁと(笑)

一般公募中です(笑)

 

今日もステキな一日を(^_-)-☆

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この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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