六代目ブログ
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どちらが「良い音」と 感じられるでしょうか?♬質問です!
こんにちは、六代目彌市です!
今日はみなさんに
「質問」があります♬
以下に前半と後半でわかれた
2つのパターンの「音源」がありますが
どちらの「音」が良い音??
だと思うでしょうか??
じっくり聞いてみてください(^^♪
さて、どうでしょうか??
Facebook上やTwitter上でも
同じ質問をさせてもらったのですが、
みなさんの反応が様々で
めちゃくちゃ面白いことになってきました(^^♪
途中経過で言いますと、
30人回答中
①番のパターンが好き!→21人
②番のパターンが好き!→9人
と回答されていて
約3分の2の方が①番が好き、心地よいと感じるなど
と答えられてますね♬
実は、この音源
それぞれ違う太鼓を叩いてるわけじゃなくて
どちも同じ『締太鼓』を叩いた音源なのです(^^♪
叩いた人も変えてません!!
両方とも私が叩いてます(^^♪
叩く強さも全く同じです!!
じゃあ?一体何を変えたと思いますか?
はい、そうです!
叩いている『バチ』がそれぞれ違うのです♬
ここから先のお話しは
『太鼓』にとってとても大切なお話をします♬
単に『好きな音』とか『嫌いな音』とか
そういうお話しでは決してありませんので
みなさん、深く理解できるまで
何度も何度も考えて欲しいと思いますm(__)m
多くの方が回答くださったように
①番のパターンの音色は
・心地よい~音♬
・音に深みがある感じがする♬
一方で
②番の音色の方は
・音に雑音を感じる。
・違和感がある、、
などと言った感想が多く寄せられています♬
なぜ?そう聞こえるのでしょうか?
実は、ここに明確な『理由』と共に
大切なポイントがあるのです!
以下、詳しく説明していきますね♬
まずあえて②番のパターンの音から
解説させてもらうと、
この時使ったバチは
一般的に太鼓のバチとしては
少し硬めの素材として知られる『メープル』という素材を
使って叩きました♬
今回実験として使わせてもらったのは
『締太鼓』ですが、
ご存知、締太鼓という楽器は
テンションを強く締め上げて『高い音』を出す楽器です♬
よって、
叩く面である『打面』は
とても硬くて張りの良い状態だと思ってください。
この硬くて張りの良い状態の打面に対して
同じく『硬い』材質のバチで叩くとどうなるか?
どうなると思いますか?
ちょっと考えてみてくださいね♬
はい、みなさんの想像通り
『硬い』モノと『硬い』モノがぶつかり合うので
当たった瞬間に
表面でケンカするのです。
バチが、打面に当たったその瞬間に
表面上でケンカしてしまうので
音として、
・雑音に感じる
・痛い感じがする
そういう音になります。
実際に叩いていると、もっとわかりますが
太鼓が痛がっている感じがするだけじゃなくて
手首にもダイレクトに負担がくるので
手首を痛める原因にもなります。
なんか、叩いててビリビリする、、、
手首を痛めちゃった、、、
そんな経験している人
実は結構います。
一方で①番♬
今度は、やわらかい素材として知られる
『ホウ』という素材で叩いた音色♬
先ほどの、メープルとは違って
・硬い打面に対して→柔らかいバチ
で叩いてあげることによって
どうなるか?と言うと
表面でケンカすることなく
音が太鼓全体に響き渡るのです♬
『音に深みを感じる』と答えてくださった方は
まさに大正解でして、
太鼓全体に音が響き渡ることで
『深み』となるわけです♬
①番(柔らかいホウ)と②番(硬いメープル)を聞き比べて
②番の音が高い音のように感じると
答えてくださった方が多かったのもこの理由でして
硬い素材で叩いた音というのは
表面でぶつかった音しか鳴ってませんので
音が単純に『高く』聴こえるのです。
もちろん、
締め方も、叩く力も何も変えてません。
まったく同じように叩いてます!
解説を元に
あらためてもう一度聞いてみてください♬
①番がやわらかい素材のバチ ②番が硬い素材のバチ↑↑
いかがでしょう???
今回の実験を通して
私が何を伝えたいかと言うと
太鼓って、
実はこれで太鼓だという事です↓↓↓
そんなこと
分かってます!
って言われそうですが( ;∀;)
本当にそうでしょうか??
意外とみなさん、
太鼓に向き合う時って
叩いてる目の前の『打面』だけをとらえて
『太鼓』だって思ってないでしょうか??
違います。
大事なポイントなので何度も
お伝えしますが、
太鼓というのは
これで太鼓なのです↓↓
そうやって考えた時、
この『太鼓全体』がちゃんと響いている状態
(鳴っている状態)というのが
太鼓ちゃんにとって
一番、エネルギッシュであり
一番、心地よい状態だという事をご理解いただきたいのです。
太鼓ちゃん自身が『心地よい』なって
感じる叩き方、打ち方、向き合い方ができると
太鼓ちゃん自身が
素直にそれにこたえてくれるので
・聞いている人
・叩いている人
・太鼓ちゃん自身
いずれにとってもやっぱり『心地よく』鳴るわけです。
今回、実験させてもらったのは
あえて『締太鼓』を選んだのですが、
これにも理由がありまして、
締太鼓の『音』というのは繊細でデリケートなので
みなさんにその違いを
感じてもらいやすいから選んだのです。
どんな太鼓の種類であっても
この締太鼓と同じように
太鼓にとって一番心地よい音が鳴る
・バチの種類
・向き合い方
と言うのがあります。
私は、太鼓職人ですので
日々、この太鼓にとって
一番良い状態であることに命を懸けて向き合いながら
『音作り』をしています♬
演奏スタイルや、叩き方、
好きな太鼓奏者やリズムというのは
すべて「自由」ですし
そこに『正解』や『不正解』などはもちろんありません。
ただ、
『太鼓ちゃん』にとっては、
実は心地よい音とそうでない音というのがあって、
実際に、その音を
誰もが感じながら演奏することができるし
その事が分かって
叩けるのと叩けないのとでは
その先の世界が変わるよっていうお話しです。
太鼓全体が喜んで
響いている状態というのは
・叩き手にとっても
・太鼓ちゃんにとっても
とても、心地よい状態
喜んでいる状態なのです♬
太鼓が喜んでいるときは
聴いている人にだって、その音は伝わります♬
求めていただければ
私がこれまでの太鼓作り、音作りの
経験を通して伝えられることってたくさんあると思うので
お気軽にご質問メッセージくださってもいいですし
WSに呼んでくださってもいいですし!
みなさんのチカラになれる事は
喜んでさせていただきます♬
今年は、梅雨も例年よりずっと長くて、
コロナの影響もあって
太鼓にとって心地よくない
状態が長く続いちゃってますので
こんな時こそ、
太鼓にとって
何が心地よくて
何が大切か?
あらため考える時間にしても
良いかもですね♬
今日もステキな一日を(^_-)-☆
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