六代目ブログ

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考え方は性格ではなく「選択」である。

三浦和也（六代目彌市）｜ 2019.09.18

こんにちは！

太鼓職人であり演奏者♬

慶応元年(1865年)創業、三浦太鼓店の

六代目彌市です！

「伝統」を守り

「伝統」を創るを理念に、

新たな時代に求められる「音作り」を

日々探求しています！

【考え方は性格ではなく「選択」である。】

先日、

私の大好きなテレビ番組

「カンブリア宮殿」に！

匠の会でも視察研修で伺わせてもらった

富山県高岡市の鋳物製造メーカー

「能作」さんが取り上げられてました♬

この「能作」さん。

実は、私たちにとって

とても深い関わり合いのある企業でして、

いわゆる

「チャッパ」や「カネ」と言った

太鼓のお囃子に欠かせない

「鳴り物」をこの能作さんに作ってもらっているのです♬

能作さんは

1916年創業の老舗の鋳物メーカー。

なので、元々は

仏具関係を中心んとしたモノ作りが

これまでは主流だったのですが、

鋳物を作る際に使用する

錫「すず」という材料に目をつけられ

そこから、仏具だけでなく

日用品や、花器、

様々なテーブルウェアから

今ではなんと！

「医療器具」まで作ってしまっているという

とんでもない「革新」で

大飛躍をされている企業です。

これが、2017年に

建てられた能作さんの「新社屋」

これが本当にすごくて、

一日に何十台もの

観光バスがこの工場に訪れるのです。

一歩会社の中へ足を踏み入れれば

そこは、伝統の老舗メーカーという

装いではなくって

なんと表現すればいいのか？

美術館のようであり

アート空間であり、

エンターテイメントでもあるのです♬

そんな誰もが

ワクワクするような空間の中で

実際に日々モノ作りをされている

職人さんの息吹が間近で見て感じられるように

会社内は設計されています♬

同じ伝統産業である僕らからしたら、

まさに「夢」のような会社です。

能作さんが

このような素晴らしい企業に成長された

背景には、

様々な努力や積み重ねが

あったと思いますが、

その根底には、

企業紹介にも書かれていた

一つのメッセージが

この会社の原動力なんだなって感じました↓↓

「モノ」を作るだけでなく

「コト」と「こころ」を伝える。

今、

日本は世界は本当に豊かになりました。

私たちは、

住むところも

食べるものも

着るものだって

困ったことなど一度もなくって

むしろ、

今そうしたモノに溢れる社会から

「断捨離」がブームになり

シンプルで

モノを削ぎ落とした生活や空間を

人々は求めるようになってきました。

そんな時代の中で、

能作さんや私たち伝統と言われる

モノを作り続ける企業の

役割ってどこにあるのだろう？？

これは、

日々、私自身も自分たちの仕事に置き換えて

考え続けているキーワードです。

どんな時代でも、

どんな未来が来ても

今、与えられた「環境」に

不満を抱き続けてしまえば

そこはきっと

「不満」の毎日だけれども、

どんな「環境」であれ

・自分にできること

・自分にしかできないこと

・自分に与えられた役割

これをしっかりと受け止めて

答えを導き出すことができれば

きっと能作さんのように

世界は豊かに広がって行くのだと思います♬

「足るを知る」

という言葉がありますが

そう、受け止め方は

「性格」ではなく「選択」だと思うのです。

そんな事をあれこれ思っていたら

昨晩、五十嵐さんの

奥さんがお電話の中でこんな事を

おっしゃってくださいました。

三浦さん、

日々いろんなことにチャレンジされてると

思うけど、

「生活するための太鼓でなくて

　太鼓をするための生活」

これが大事だと思うよ。

そうおっしゃってくださいました。

今の私たちの思いは

「能作」さんのような規模では決してないけれど

太鼓の中に私たちの

生活やモノ作りがあるような

そんな場所を作りたいと

思ってます♬

さて、

一雨ごとに

ようやく秋の気配でしょうか、、、

風邪を引きやすい

季節ですので

みなさんお身体ご自愛くださいませ♬

今日も素敵な一日を(^_−)−☆

この記事を書いた人

三浦和也（六代目彌市）

（昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表）
和太鼓と嫁に年中夢中！
実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは２４歳の時。
敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと！４人の息子たちもみんな太鼓打ち！受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。