六代目ブログ

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森羅万象 ~生命の循環~大湫神社大杉の太鼓再生の物語り

森羅万象
~生命の循環~

こんにちは、六代目彌市です。

先日こんなお話しを聞きました。

 

人は、命を全うし亡くなると火葬されます。

 

そして、火葬されるとその人の中にある

「炭素」が「CO2(二酸化炭素)」となって世界中に拡散されます。

 

そうやって、拡散された『二酸化炭素』は、

また地球に存在する様々な植物に吸収され

その植物は、我々人間にとって必要な「酸素」を放出する。

 

命や、自然植物

この宇宙すべてはこうやって永遠に『命の循環』を繰り返しているんだ。

 

と、、、

 

とても、深いお話しですが、

どれも架空のお話しではなくて『真実』

 

あらためて、

生命の営みの深さを知らされた気がしたので、

 

今日は、そんなテーマでみなさんに改めて

ご報告できたらなと思いブログ更新です♬

 

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1300年のご神木との不思議なご縁と出逢い。

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記憶に新しい2020年7月深夜。

 

岐阜県瑞浪市を襲った、その豪雨被害は

1300年の歴史を誇る町のシンボル

「大湫神明神社」の大杉を襲いました。

 


 

この豪雨被害と共に伝えられた

この衝撃のニュースは、

全国にも大きく取り上げられたので

みなさんの記憶に新しいでしょう。

 

私もニュースを見た時、

心を痛めると同時にもう一つ!

 

私の心には、

ある「特別な感情」が湧いていたんです。

 

それは、何とかして「チカラになりたい」

という想い、、、

 

 

実は、この倒れてしまった大杉、

密接する周辺住宅にほとんどの

被害を出すことなく、

 

それは「奇跡」と呼ばれるほどだったのですが、

 

その中で唯一!

この大杉の下敷きになってしまったモノがあったんです。

 

それが、この地域祭りで使われていた

「太鼓たち」だったのです。


・大杉の下敷きになってしまった『祭礼の太鼓たち』

 

 

その事を知り、私はこれまで

自分が与えていただいた

「知識」「経験」があれば

なんとか太鼓に再生できるのでは!?

 

 

そう思ったんです。

 

再生と言っても、

ただ、太鼓として修復するという意味ではありません。

 

この倒れてしまった『ご神木』を使わせていただいて

地域『祭礼の音』として復活できないか、、、

 

そう考えたんです。

 

 

ただ、残念なことが一つだけありました。

 

それは、これまで

大湫神社さんとは「縁」「ゆかり」もない土地。

 

 

チカラになりたくとも、

どうしたらよいのやら、、、

 

そう思っていたのです。

 

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不思議なお導き

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そんなモンモンとした

日々を過ごしていたある日のこと、

 

私に一本の電話がかかってきました。

 

電話の主は、

味噌六太鼓づくりで場所の提供をいただいていた

地元岡崎「滝山寺のご住職」からでした。

 

 

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六代目!

ちょっと聞きたいが、

岐阜の大木が倒れたの

知っとるか??

 

なにやら太鼓にしたいと

言っとるんだが、、、

—————-/

 

 

ええーーー!!!

 

本当にビックリしました。

 

 

さらに驚きは続きます。

 

ご住職!

大湫神社さんと

お知り合いだったんですか???

宮司さんお知り合いだったのですか??

 

いや、それが

わしもよくわからんのだ(≧▽≦)

 

??

????

 

 

じゃあ、

どこからそのお話しが巡って来たんですか??

 

そう尋ねると、

 

地元滝町に住んどる住民が、

突然、わしのところに訪ねてきて、、、

 

何とか知恵を貸してもらえないか?

と、来たもんだから、

 

わしじゃなんとも力になれんので

六代目を紹介したぞ、、、

と、、、

 

とにかく、話を聞いてやってもらえないか?

ということでした。

 

 

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つながるご縁

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このご神木のあった、

岐阜県瑞浪市大湫町というのは、

 

中山道の47番目の宿場町『大湫宿』

今なお、歴史とその景色を残す土地なのです。

 

歴史と文化を継承するのは街並みだけでなく、

そこに住む人々もやはり

『文化的活動』をされている方が多くいらして、

 

その中のお一人に、

近藤精宏さんという『陶芸家』の方がおられました。

 

 

ご神木が倒れ、

住人たちの心が悲しみに暮れるなか、

 

大切な大杉をこれからも何か『文化』として

地域に、後世に残していきたいと、

 

近藤さんは考えられました。

 

その時、近藤さんがなぜか?

 

ふと思いついたのが、

岡崎にいる『友人』の顔だったのです。

 

 

その友人というのが、

偶然にも先の滝山寺の地域にお住まいの方で、

 

その方が滝山寺のご住職へ相談され

巡り巡って私の所へ来たというわけです。

 

 

整理すると、

—————–/

・ご神木(大湫町)

→近藤精宏さん→滝町の友人→滝山寺のご住職→六代目

———————–/

 

これを『ご縁』と呼ばずして

何と呼ぶでしょうか。

 

さすがの私も、本当にビックリです(≧▽≦)

 

かくして、ありがたいご縁に導かれ

『ご神木再生プロジェクト』

関わらせていただける運びとなったのです。

 

 

この時、私は思いました。

 

姿カタチは失えども、

命のバトンは必ずつながっていく。

 

私自身もそうやって

代々大切なモノを受け継いでいる仕事。

 

だからこそ、

次の世代へとつなげていく事が

私のやるべきことなのかなと。

 

 

貴重なご縁をこうして、つないで頂けたこと

これ以上の感謝、喜びはありません。

 

ここに、命のバトンがつながり

ふたたび地域祭礼の喜びの『音』として

 

この地域に長く響き渡る太鼓が完成しました。

 

 

先日、倒れてしまったご神木の復興と共に

この太鼓の音色が地域住民の方々によってご披露されたので

 

その時の、映像を

最後にお届けしたいと思います♬

 

この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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