六代目ブログ

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何のために。

子供の頃、親や、学校の授業なんかでよく、

 

あなたの将来の「夢」は何ですか?

 

と、聞かれること誰しもありましたよね。

 

そんな時、

みなさんは自身の「将来」のことや

・夢
・目標

明確に、すぐに思い浮かんできましたか??

 

私は、全然それができなくて、、、

 

それでも、半強制的に聞かれるものだから

その時、心には全然思ってなくても

知っている言葉や、流行りの職業なんかを適当に答えてました。

 

「何のために」夢を見つける必要があるのか?

 

それが、分からなかったからこそ必然的に

「何のために」学校で勉強する必要があるのか?

 

これが、ずっと分からなかったんです。

 

もちろん、幼い頃から

明確に自分の「将来の夢」が見つかっていて、

 

それに一直線に進む同級生たちもいましたが、

そんな友達がただただ羨ましかったし、輝いて見えていました。

 

そんな幼少期を過ごしながら、

 

中学を卒業し、

→みんなが高校へ進学すると言うから自分もそうしよう、、、

高校を卒業し、

→みんなが就職するというから自分もそうしよう、、、

 

とうとう「社会」に出るというタイミングまで来てしまいました。

 

それでも、やっぱり

自分の将来のこと、働く事の意味、「何のために」が相変わらず見つからない。

 

自分が働く場所すらも、自分で決めることができず、

親と学校の先生に選んでもらう始末。

 

当然、そんな意思では社会人として馴染めるわけもなく、、、

2年足らずで会社を辞めることに。

 

辞めると言っても、将来の夢が見つかったわけじゃなく、

 

とにかく、

「今」という現実から逃れたい!

ただそれだけでした。

 

それでも、運が良いことに「家業」がたまたま太鼓屋さんだったので、

家業の仕事を手伝うから、、、

 

そうやって言い訳をすれば「会社」を辞めさせてもらえる、、、

 

そんな安易な考えでこの「家業」の道へと入って行ったのです。

 

もうすっかり、「名物化」されてきた感がありますが( ;∀;)

いかにも、やる気の無さそうな、、、

 

いや!

やる気の無かった頃の若かれし頃の私の写真が残ってます(笑)


・太鼓も人生もなめていたころの私。

 

 

太鼓屋をやりながらも、

相も変わらず自分の人生の中心に「何のために」がなかったので、

 

家業を手伝いながら、

・自分の人生の「目的」
・働く事の「意味」

を、模索していました。

 

そんな不純な動機で継いだ家業。

 

それでも、私の入った世界は

日本の「伝統」である和太鼓を作るというお仕事。

 

当時は、その「伝統」が何たるか?なんて事は

全く理解こそできませんでしたが、

 

そんな私でも親父の背中を見ながら、日々仕事をしていく中で

少しずつ、少しずつ、伝統の世界の面白さに気づいていくのでした。

 


・親父の背中を見ながら感じる「伝統」のすばらしさ。

 

 

本当は、太鼓屋の仕事を手伝いながら

本当に自分がやりたいことが見つかればいい、、

 

そう思って入ったこの道も、

 

日々、仕事を通して触れるこの世界の魅力に

少しずつ、

 

でも、確実に自分の中の「変化」に気づいていくのでした。


・この伝統の世界の魅力に気づき始めた頃。

 

 

「歴史」も「伝統」もある。
でも、時代に求められることは難しい。

 

 

そんな、三浦太鼓店の仕事を通して、

「伝統」の魅力に気づいていく中で一つのある課題に直面しました。

 

 

それは、いくら素晴らしい「伝統」があっても

それを残すことは本当に難しいということ。

 

特に、五代目オヤジの時代が厳しい時代で

五代目はサラリーマンをしながら何とか、三浦太鼓店の伝統を守ってくれていましたから

 

私は、そんな親父の背中を見てより一層

———————/

いくら素晴らしい伝統だからと言って

商売が保証されるわけじゃない事

———————/

 

を、身をもって痛感していました。

 


・いくら素晴らしい伝統だからと言って「商売」が保証されるわけじゃない事

 

 

 

そんなある時、

ある勉強会の学びのなかで、

 

三浦太鼓店さんの経営理念は何ですか?

「何のために」太鼓づくりをしているのですか?

 

再び、私の目の前に「何のために!?」が現れるのです。

 

「何のために?」太鼓屋をやっているか?だって???

 

それは、代々続いてきた家業だからに決まっているだろう、、、

 

そんな程度の教養しかなかった私に、

学びの中で先生がこうおっしゃられたのです。

———————/

世の中にあるどんな仕事も、商売も必ず

「何のために!」という確固たるブレない「軸」が存在しています。

 

今は、それが分からなくても

必ず三浦太鼓店さんがやってきた道を振り返れば、

答えが見つかるはずです。

———————/

 

そしてその時の、学びの時間で生まれた

我々の「経営理念」がこの言葉だったのです。

 

 

———————/
伝統を守り、伝統を創る
我々は、活きた和太鼓の音を届けます。
———————/

ここでメッセージする「活きた音」とは、

「人の心に響く音」のことを伝えています。

 

 

伝統の太鼓づくりを通して、

私が感じてきたこと。

 

それは、

太鼓と言う楽器は「音」を伝える楽器であるという事。

 

言い換えれば、

「音」こそが伝わる楽器であるという事。

 

歴代の仕事を振り返れば、

それはまさに「音作り」そのものだったんです。

 

確固たる「音作り」を受け継ぎ守ることで、

 

しいては、それが

「伝統を守る」ことにつながり、

 

しいては、それが

「伝統を創る」ことにつながっていく。

 

自分の人生の中で、はじめて

「何のために」が深く理解し、言葉にできた瞬間でした。

 

 

そこからというモノ、

やる事はただ一つ。

 

その「活きた音」を作るために必要な、

 

・人を育てるコト
↓↓↓


 

 

そして、

・技術を継承するコト
  ↓↓↓

 

それを、愚直に丁寧に一つずつ、、

積み重ね積み重ねていきました。

 

 

とはいえ、

「活きた音作り」をするんだ!

という軸こそあったモノの、

 

これが本当に面白いのですが、

それが、やりたいことだったか?

 

と、問われれば決してそうではなくって、

「やりたいこと」というよりどちらかと言えば、

「やるべきこと」という感覚でした。

 

 

 

それでも、折れるコトなく、

ただひたすらに「やるべきこと」を積み重ねた結果、

 

とうとう三浦太鼓店は、

2020年4月に晴れて新店舗へと移転させていただく運びになって行くのです。

 

 

今の三浦太鼓店を見て、

たまに勘違いされるのが、

 

三浦さんは商売が繁盛しているから新しい店舗ができた

とか、

太鼓が盛んだから、若い人をたくさん雇えている

 

そう思われガチですが、

決してそうではありません。

 

大切な「音」を守るために、伝統の「技術」が必要で

その「技術」を継承するために、「人材」が必要で

少しずつ「人」が育っていく中で、「場所」が必要になっていっただけなのです。

 

 

最後に、今日は私からあらためてメッセージを伝えさせてください。

 

先に、これまでの我々を振り返ると、

「やりたいこと」というよりどちらかと言えば、

「やるべきこと」という感覚だった。

 

そう伝えましたが、

実は「今」は違うのです。

 

「やるべきこと」を積み重ねた結果

本当に自分たちが「やりたいこと」が見つかったんです。

 

例えるなら、

自分たちの心のコップを満たし続けた結果、

そのコップへ少しずつ「水」が溜まっていき、

 

ある時、とうとう一杯になって溢れ出した、、、

 

その溢れ出した「水」こそが、

新たに生まれた我々が「やりたいこと」。

 


・心のコップを満たし続けた先に見えてきた未来。

 

 

これを、世の中では

「志し(ビジョン)」というのですね。

 

 

活きた音は、

我々の心響かせる音でした。

 

心響いたその音は、

すべての原動力でした。

 

今度は、いただいたその感動の響きを、

我々が世の中へ、社会へと返して(贈って)行く番なのです。

 

オト作りからはじまり→人づくりそして、あらたな志しへと。

 

 

2024年ここから新しい「志し(ビジョン)」と共に、

更なる挑戦が始まろうとしています。

 

言葉だけで伝えきれないこの「想い」を

ステキな動画に仕上げていただいたので、

 

ここまでお読みいただいたあなたへ
ぜひご覧いただきたい♬

㈱三浦太鼓店「志し(新ビジョン)」はこちら↓↓↓

 

最後に、私自身がひたすら問い続けた「何のために」

考え続けることの意味を伝えて今回のお話を終わりたいと思います。

 

「何のために」があることの意味。

「何のために」を明確にすることがなぜ大切なのか?

 

それは、

今日という一日を大切に生きられるから。

 

この一言です。

 

過去に悔やむのではなく、

漠然とした未来に不安を抱くのでもない、、、

 

今日という、一日

今というこの瞬間を大切に生きるコト。

 

それが、私にとっての「何のために」を考え続けた答えでした。

 

あなたは、
今日「何のために」生きていますか?

 

今日も素敵な一日を(^_-)-☆

この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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