六代目ブログ
修理・張替
伝統発信ブログ
【ビックリ仰天!?こんなにも壊れてしまった桶が突然やってきた!!】
こんにちは!
太鼓職人であり演奏者であり経営者♬
慶応元年(1865年)創業、三浦太鼓店の
六代目彌市です!
いよいよこの春4月から
新店舗へと移転します!!
「伝統」を守り
「伝統」を創るを理念に、
新たな時代になっても
人々に元気や勇気を与えられる「音作り」をめざします♬
【ビックリ仰天!?こんなにも壊れてしまった桶が突然やってきた!!】
日々、さまざまな
太鼓作りをさせてもらってますが、
私たちにとっての「太鼓作り」って
大きく分けて2つあるんです。
それは、
①新しい太鼓を創ること
②古い太鼓を修理すること
この2つです♬
実は、これって
同じようで全然ちがう仕事なんですよね!
新しい太鼓っていうのは
その時代時代の
環境の変化によって
いろ~んなモノがどんどん生まれてくるので
私たち「三浦太鼓店」じゃなくても
できちゃうお仕事です♬
でも、
「修理」の太鼓って言うのは
逆で、
「修理」ためには、
・知識
・道具
・知恵
・信頼
・歴史
・技
・職人
・材料
これが全て揃っていないと
太鼓を治してあげることはできないのです。
言い換えるなら、
私たち三浦太鼓店は
先祖代々150年以上、
ずっと、ずっと
これを愚直に守り受け継がせてもらってきたからこそ
「今」があります♬
だから、
「修理」を依頼される事こそ
私たちにとって
何より「存在意義」を認めていただけている「証し」
本当にうれしいのです。
ちょっと熱くなってしまって( ;∀;)
前置き長くなりましたが、
先日、
こんな太鼓が修理で突然やってきたんです( ;∀;)
どういう状況かわかります?( ;∀;)
もう崩壊寸前、、、、
かろうじて、
桶の胴の半分が残ってて支えてる状態です、、
この古い桶太鼓は、
東栄町にある「歓喜寺」さんというお寺さんで
使われてきた太鼓だそうです。
東栄町は歓喜寺さんの古い桶太鼓⤴
正直、これまで
いろんな古~い太鼓の修理
させてもらってきましたが、
さすがにこれを見た瞬間に
私もビックリしましたよ!!!( ;∀;)
ふつうに考えたら、
ふつうだったら、、、、
どうでしょうか?
この状態になっちゃったら
きっと「廃棄」されててもおかしくないですよね、、
でも、
この太鼓はこんな状態になってしまってても
捨てられる事なく、
大事に守られてきましたのです。
その「理由」は、
胴の中を見たらわかりました。
胴の中に残された「太鼓の歴史」⤴
胴の中には
ところ狭しとギッシリこの太鼓の歴史が
残されていたんです(^^♪
達筆すぎて中々
読み切れないのが残念ですが、、、
少しは読めます!!
なんと!
作られたのが「文久二年」!
文久二年というのは
1862年なので
なんと!
この桶太鼓は約160年前に作られた太鼓でした( ;∀;)
さらに、
中に、いくつか金額が書かれてて
桶二百文の文字⤴
その中に、
「桶二百文」とありました。
調べてみると、
江戸時代の貨幣価値で
1文という金額は
現代に換算すると約12円だそうで
現在の価値にして約2400円!!!
安っ!!( ;∀;)
それでも、
きっと当時の人々からしたら
大金だったはず!
太鼓を作るにあたって
寄付をされた人々の「名前」が
連名というカタチで
ちゃんと記載されていました♬
これは、もうただの「太鼓」じゃなくって
その地域の歴史であり文化であり
「財産」です。
捨ててしまって
新しい太鼓に買い替えるのはカンタンです。
でも、
この太鼓を捨ててしまうという事は、
「歴史」を捨ててしまう事。
だからこそ、
こんな状態になってしまっても
大事に大事に守って来られたんですね♬
今回は、
ブログ記事だけでは伝えきれないので
動画にしました!!
お時間あるときゆっくり
ぜひ最後まで見て欲しいです(^^♪
動画はコチラ⤵
ご視聴いただきありがとうございます♬
いよいよ
間近に迫った新天地への移転を控えていますが、
どれだけ時代が変わって、
環境が変わって行ったとしても、
代々大切に受け継いできた
三浦太鼓店にとって大切なモノを
見失わないように
これからも精進してまいります。
今日もステキな一日を(^_-)-☆
関連リンク
-
担ぎ桶太鼓
<1尺6寸・1尺5寸・1尺4寸> 個性豊かな担ぎ桶太鼓!
お問い合わせ・資料請求
お問い合わせご質問は、商品に関する事・価格に関する事
どんな事でも結構です。お気軽にお問い合わせください!
下記フォームにて24時間いつでもお気軽にどうぞ!
お電話でのお問い合わせは、営業時間内で承ります。