六代目ブログ

修理・張替

伝統発信ブログ

『やってみる』を繰り返したその先に。

先日、お客様からこんなご質問をいただきました。

 

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三浦さん、

「低い音」を出したいと思ったら、

「締め方」を変えることで、出すことができますか??

 

いつも、太鼓を自分で締めたり、ゆるめたりしているのですが、

どうしても音が「高く」締まり過ぎてしまうようで、、、

 

ある程度の「低い音」をキープしながら締め直そうと思ったら

どうやって締め直すのが理想なのでしょうか???

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そうですね♬

太鼓にとって、どういう締め方をしたら一番『最適』なのか???

 

このご質問をいただいた時、

きっと、この方だけじゃなくて多くの方が「同じ悩み」を抱えているかもしれない、、、

 

また、実はこれは

太鼓に限った話しじゃないな!

そう思ったので、今日はお話ししたいと思います(^^♪

 

 

太鼓にとって『最適』な締め方って何??

 

最初に結論から、、、

私の「考え方」はこうです。

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どうしたら? 締め過ぎにならないだろう??

どうしたら? 心地よい音が鳴ってくれるだろう??

そうやって、『目の前の太鼓』と一生懸命向き合いながら

自分なりの「やってみる」を繰り返すこと。

なぜならば、
『太鼓』という楽器は一つ一つ全て、その「答え」が違うからです。

ご存知の通り、太鼓という楽器は全て『自然』の素材で作られており、

我々「人間」が一人として同じ「性格」、同じ「人生」がないように、

 

太鼓も一つとして、「同じ太鼓」はないのです。

だから、太鼓にとって何が正解か?

という答えは決して『一つ』じゃないってことです。

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先日、ある『勉強会』に参加させていただいた時、

講師の先生が、こんなお話を共有くださいました。

 

それは、病院の医師の先生が患者さんに対して

「がん」の告知をするか?しないか?

という見解に、

 

数十年前までは、世の中の考え方の多くが「告知すべきでない」という価値観があり、

その先生も、やはり直接ご本人には「告知をしない」、、、

という選択をとられていたそうです。

 

時は、経ち「現代」の価値観はどうでしょうか?

現代では、多くの場合において患者さんご本人に直接伝えるという選択がとられるそうです。

 

さて、どちらが『正解』なのでしょうか??

 

その先生がおっしゃってました。

 

「告知すべきでない」と思っていた頃、とある患者さんの死が目前にまで迫ったとき、

ご本人から、どうしてもっと早く伝えてくれなかったのか?

 

そう責められたそうです。

 

一方で、現代になり「告知」することが良いことという風潮から

ご本人に病のことを宣告すると、

 

伝えて欲しくなかった、、、

 

そう言われるケースもあったそうです。

 

この話からも分かるように、

この世の中において、

『正解』って必ずしも一つじゃないのではないか?

 

ということなのです。

特に、現代社会は

「変化」や「社会経済」の発展スピードが目まぐるしく移り変わる中、

今日の「正解」は明日には「不正解」かもしれない。

 

その中で、自分の答えを導き出すために必要なことは、

どうしたら良いか?

どうあるべきか?

 

そうやって、自ら考え行動し続けること。

 

その先に、きっとあなたなりの『正解』

辿り着くことができるんじゃないかなって思うんです。

 

太鼓の締め方一つで

何をそんなに大袈裟な!

 

と、思わずに

こういう捉え方ができるか、できないか?

というのはとても大切なことだと私は思います。

 

なぜなら、

目の前の太鼓との向き合い方も、

目の前の人との向き合い方も

 

答えはいつだって私の「頭で考えた」先にはなく、

「心で感じた」先にあるからです。

 

頭デッカチになって、

頭が重たくなり過ぎたら、、、

 

この画像を見て、

時々、重たい頭の荷物を降ろしてあげてくださいね笑

 

今日も素敵な一日を(^_-)-☆

 

この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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