六代目ブログ
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太鼓に寿命ってあるの??
こんにちは!
太鼓職人であり演奏者♬
慶応元年(1865年)創業、三浦太鼓店の
六代目彌市です!
「伝統」を守り
「伝統」を創るを理念に、
新たな時代に求められる「音作り」を
日々探求しています!
皮は消耗品、胴は一生モノ♬太鼓に寿命ってあるの??
✳︎みなさん、太鼓の寿命って
どのくらいだと思いますか?
これはつい先日、
当店に修理で入ってきた
古い太鼓↓↓
皮をはずして、
中をのぞくと
そこには慶應三年の文字が↓↓
慶應三年というのは、
1867年。
今から、152年前に
名古屋の「平野小市郎」さんと言う方が
作られたと記されてます。
この平野さんという方は
江戸時代に活躍された太鼓職人で
非常に腕がいいんですね。
今の名古屋城の西側にあったようですが
残念ながら、
この平野氏の太鼓は
受け継がれておらず、、、
今はこの太鼓屋さんはありません。
そんな平野さん作の太鼓、
なんと!
150年で今回が初めての皮の張り替えだったんです↓↓
なんで最初の張り替えかって
分かるかと言うと、
まずは、胴内の記録↓
それから、
鋲の打った痕跡なのです↓↓
皮を外してみた後の、
鋲の穴が、
まだ最初に作られたときの穴しか
空いてなかったんです!
という事は、
150年で初めての張り替えです( ;∀;)
長持ちしますね~!!
これじゃ太鼓屋は商売になりません(笑)
太鼓の寿命って本当に長いんですが、
こう考えてもらうと分かりやすいです↓↓
「皮」は消耗品、「胴」は一生モノ♬
太鼓の素材というのは、
大きく分けると「皮」と「胴」。
皮は、
使用頻度や叩く強さによって
持つ長さは変わりますが
それでもいつか必ず寿命がやってきます。
でも、
「胴」というのは優れもので、
大切に扱えば100年どころか
200年、300年、、
今まで当店で修理した
最古の胴は、
なんと!!!!
500年前のものでした♪( ´▽`)
この太鼓は
約50年に一度のペースで
過去に10回の修理の記録と痕跡が残されてました。
➡︎「皮」は消耗品。
皮は消耗品ですから
毎日使えば当然、寿命は早く、
1年に1回しか使わなければ
先ほどの太鼓のように、
150年持つこともあります!
一方で、
➡︎胴は一生モノ。胴は一生モノ!
大切に使えば、
見た目は古くボロボロ見えて、
多少カタチがゆがんでいても、
大丈夫!!
と、いうことで
太鼓は大切にメンテナンスして
使えば、
一生モノどころか
末代まで、
受け継がれていくってことですね!
そして、
そうやって受け継がれるモノには
必ず受け継がれる「理由」が存在しています。
その「理由」を見つけることこそ
私達の役目。
大切にされるモノや、
長きにわたって受け継がれてきた
コトやモノには、
必ず「理由」が存在するんです。
それが、
今の時代に生きる私たちにとって
何を大切にしなければならないのか?
という、
ヒントを与えてくれています♬
「温故知新」ってやつですね(^^♪
今日は太鼓の「寿命」のお話しでした(^^♪
今日も
ステキな一日を(^_-)-☆
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