六代目ブログ
修理・張替
伝統発信ブログ
平成最後の三六-SABUROKU-です♬
こんにちは!
太鼓職人であり演奏者♬
慶応元年(1865年)創業、三浦太鼓店の
六代目彌市です!
「伝統」を守り
「伝統」を創るを理念に、
新たな時代に求められる「音作り」を
日々探求しています!
平成最後の三六-SABUROKU-!!
さて、
平成もいよいよ残すところ
カウントダウンとなってきましたね♬
最近では、
平成を彩って活躍してきた歴史を
振り返る番組なんかがよくやってて
懐かしいな~と♬
いろんな事を想い出してます!
そして、
そんな平成に生まれて
三浦太鼓店として、
まさにその大きさのように
大きな存在感となってそだってくれた
看板商品である
三六-SABUROKU-!!
平成最後の納品となりました♬
思い起こせば、
平成19年。
私が24歳の時
立ち上げた和太鼓零~ZERO~♫
それまで私は
太鼓こそ作っていたものの、、
まったく太鼓は叩いたことが無くて( ;∀;)
初心者から、、、
バチを握るところからのスタートでした。
それでも、
太鼓の魅力に気付くまでには
それほど時間はかからなかったというか、、
むしろ、
おおくのみなさんと同様で( ;∀;)
叩き始めた瞬間から
太鼓の魅力へどっぷりと引きづり込まれていきました(笑)
そんなこんなで
はじまった演奏活動♬
最初は基礎を覚えることに
必死でしたが、
だんだんと上達するにつれて
「欲」がでてくるんですよね( ;∀;)
はい、
一番最初に私がほしい!
そう思った太鼓が「大太鼓」♫
だったのです。
でも、
当時、三浦太鼓店には
レンタルで共用して使ってた
1尺5寸の長胴太鼓しかなくて、、、
大太鼓は一台もなかったんです。
そこで、
どうしよう、、
大太鼓欲しいけど
太鼓屋と言えども、、
くり抜きの大太鼓なんて
コストもかかるしカンタンに作れない、、、
また、普段の練習や
イベントなどにも持ち運びたいし、、
運搬、保管が
不便だと、、、
せっかく作っても意味がない、、、
あれこれ考え、
当時指導してもらっていた
先生にもいろいろ相談した結果、、
「桶」がいいんじゃない??
そんなアイデアをもらいました♬
桶か~!!!
なるほど、
桶なら確かにくり抜き太鼓に比べたら
格段にコストも抑えられるし、
大きさも自由がきくし、
何より軽くて運搬や保管に便利だ!!
そこから
第一号機の製作に取り掛かっていきました♬
ご存知、
当時は、当店では「桶」の胴は
作れなかったので、
「桶職人」さんのチカラを借り
作っていただいた桶胴に
皮を張ることで第一号を完成させました♬
これが、まだ台も試作で
塗装してなかったけど、
三六-SABUROKU-が
誕生した記念すべき1号です↓↓↓
さっそく、
零~ZERO~の練習にもちこんで、
メンバーにいろいろ
試してもらいながら音をチェックして、、、
正直なところ、
当時は「カタチ」としては完成したけど、
なにより肝心な「音」としてはまだまだ
大太鼓としての満足な「響き」は出せなかったんです。
そこから、
試行錯誤を何度も何度も繰り返しました、、、
すべては、
この「想い」ひとつからはじまったのです。
こんな大太鼓があったらいいな~、
こんな大太鼓が欲しいな~、、、
バットでも打ちたい!
やぐらでも打ちたい!!
何より、
その見た目と存在感、音が
与えてくれる影響力が欲しかった、、、
ここで一つ
裏話をしてしまうと( ;∀;)
当時は、実は
自分たちがチームで使いたい、
自分が使いたい為の太鼓を
勝手に作っただけだったので、、
あくまで「商品」として
作ったわけじゃなかったのです( ;∀;)
それが、
いざ一号を作ってみたところ、
その太鼓いいですね!
って、
三浦さん私にも作ってもらえませんか?
って( ;∀;)
そう言ってもらえて
それが、
かれこれおかげさまを持ちまして
全国各地、北は北海道
南は九州、
遠くはハワイ、アメリカ、デンマークまで
その響きが広がっていったのです(^^♪
私達にとっては、
この太鼓のおかげで「桶」という
今の私たちの最大の武器に
つながっていますし、
三浦太鼓店にとっては
平成の大発明!!
次の世代へつながる大発明と
なったことは間違いないのです♬
そして、
1号の製作依頼
つねに製品の品質や
自分たちが「理想」とする
「音」を追い求め続けていて、、
その革新の歩みは
発売以来、とめることはありませんでした。
★桶胴づくりを自社で、、、
1号で作れたのは
「皮」のみ。
桶胴は作れない、、
これまでの歴代は、
桶の胴は桶職人さんの手を頼ってきましたが、、
この三六-SABUROKU-の活躍から、、
これからの時代を考えた時、
「桶太鼓」の可能性はもっと広がる、、、
自分達で、桶胴が作れるようになる事で
もっともっと「音」づくりにこだわった
製品がつくれる、、、
そう思って
2016年から始めたあらたなチャレンジが
自社での桶作り♬
おかげさまで、
もちろんまだまだ始まったばかりで
先の長い道のりですが、
少しずつ確実に
「前」へと進むことができ、
今では、
桶胴、皮、塗装、縫製カバーと
この三六-SABUROKU-に
関するすべての工程を自社の職人が
自分たちの手で一貫して
製作できるようになりました♬
自分達でできるということは、
とても大きなことで、
太鼓にとって何が一番よいか、、
使い手にとって、
何がいちばん使いやすいのか??
そんな課題を、
即座に反映させアップデートすることができるのです。
わずか1ミリの修正だったり
目にみえないバージョンアップを積み重ねて、
今の三六-SABUROKU-があるのです♬
だから、
これまで作った三六-SABUROKU-
ひとつとして、
同じ三六-SABUROKU-はないのです♬
あるとき、
「経営の神様」と称される
京セラの創業者である稲森和夫さんが
「夢」についてこんな話をされていました↓↓
「夢」
目はいくら空の高いところを見ていても
足は地面を踏むことしかできません。
夢や望みはいかに高くても
現実には、地味で単純な仕事を
毎日コツコツと、、、
積み重ねるほかないのです。
昨日の仕事を一ミリでも前に進める
人生とは、
今日一日の積み重ね
「今」の連続。
今、この一秒の集積が一日となる。
その一日の積み重ねが
一週間、一か月、一年となって
気がついたらあれほど高く
手の届かない山頂に立っていた。
千里の道も一歩から
どんな大きな夢も
一歩一歩、、
一日一日の積み重ねの上に
やっと成就する
だからこそまずは、
今日一日を充実させることに力を注いだ方ぐこと
それが結局夢を現実のものとする
最前の道なのです。
稲森和夫
これからも、
これまでと同じように
一歩ずつ歩んで
いきたいとおもいます♬
今日もステキな一日を(^_-)-☆
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