六代目ブログ
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伝統発信ブログ
推定1億円!?巨大太鼓がやってきた♫
こんにちは!
太鼓職人であり演奏者♬
慶応元年(1865年)創業、三浦太鼓店の
六代目彌市です!
「伝統」を守り
「伝統」を創るを理念に、
新たな時代に求められる「音作り」を
日々探求しています!
【推定1億円!?の太鼓がやってきた♫】
さて、今年の春先に
遠く、三重県は尾鷲市にある
尾鷲神社さまより、
はるばるご縁をいただき
それはそれは!
大きな♪
大きなと言うよりも
巨大な( ;∀;)
大太鼓の張り替え修理を
ご依頼いただきました♪
三重県は尾鷲神社さんよりご縁をいただき、当店にやってきた大太鼓♪
写真ではなかなか
伝わりきらないですが( ;∀;)
どのくらいデカイかと言いますと♪
胴の中には、
人間が立ってすっぽりと
入れちゃうくらいデカいのです( ;∀;)
胴の中にすっぽり入れちゃう大きさ⤴
当店でも、
これまで大きな太鼓のお仕事は
させてもらってきましたが、
くり抜きの太鼓で
ここまで大きなサイズは初めてです!!
この太鼓は5尺(打面1メートル50㎝)の
「ケヤキ」と言う
太鼓の胴の素材としては最高級素材を使っており
現代の価値で推定すると
およそ1億円??( ;∀;)
我々でも
価値の推定が難しいほど
それはそれは
貴重な貴重な太鼓なのです♪
運び出しは、地域氏子のみなさんにもご協力いただいて⤴
そんなこんなで無事に
トラックに積み込みまして、
無事に岡崎に到着!!
あらためて、
秘密基地に運んでみると
そのデカさが際立ちます( ;∀;)
秘密基地の入り口もギリギリ入った( ;∀;)⤴
こうして、
無事に岡崎へとやってきて
いよいよ
ここから張り替え修理の段取りをしていきます♪
一番、大変だったのが
皮!!⤵⤵
これだけの大きさになると、
この太鼓の大きさにあった
「厚み」だったり、
「傷」のない皮を選ぶって
本当に大変でして、、
トータルで言うと
20~30枚の原皮の中から
ようやく選び抜いた「2枚」の皮を
選定することができたのです♪
まぁすべてが規格外でして、
「かん座」と呼ばれる持ち手の
サイズも重量も規格外( ;∀;)
そんなこんなで
無事に、張り替え用の皮を
型取ることができたのです♪
皮は、
踏んでは伸ばし、
踏んでは伸ばしと
作業すすめて行くんですが、
これもこのサイズになれば
四人がかりでしっかりと体重を乗せて伸ばしていきます⤵
こうして、
少しずつ、
少しずつ新しい「音」が誕生していきます♪
この大太鼓の響きは、
歴史と文化がつないだ
それはそれは深~い響きなのです⤵
さすがにこれだけのサイズは
五代目おやじも過去に経験がないとのこと、、、
はじめこそ、
特にどうやって持ってくるか!?
という運搬に対して
不安な表情を見せてましたが
それでも、ひとたび
作業に入ってしまえば
いつも通りちゃんとした
仕事で応える親父はやっぱりすごい♫
今回も、
たくさんの方々にご協力をいただきながら
無事に張り替え完了し
この年末に
尾鷲神社さんへと
お返しする運びとなりました♪
いつも思うのです。
今の時代、
何でもモノに溢れていて
何不自由のない世の中でいて
壊れたら「買い換える」とか、
壊れたら「捨ててしまう」モノが
ほとんどです。
そんな時代にあっても
太鼓って何年も何十年も
長くなれば「何百年」も、、、
こうやって
人の手から人の手へと脈々と
「大切」に受け継がれていくじゃないですか。
そんな時、
わたしは
どうして太鼓は捨てられることなく
大切に受け継がれるんだろう??って
いつも考えます。
もちろん、高価であるとか
希少価値があるとか
そういう事も
ありますが、
今回の特別巨大な太鼓でなくても
地元のお寺さんや
神社にあるような小さな小さな太鼓だって
同じように大切に
受け継がれている太鼓はたくさんあるのです♪
受け継がれるモノ
受け継がれてきたモノを「伝統」と呼ぶのであれば
大切に受け継がれてきたモノを
またこうして後世につなげさせていただける「意味」を
自分たちでしっかりと考えて
これからもお仕事に励んで行きたいと思います。
今日もステキな一日を(^_-)-☆
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