六代目ブログ

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1300年の歴史、静かに幕を閉じる。〜これをご縁と呼ばずして何と呼ぶ~

こんにちは、六代目彌市です。

昨日、不思議なご縁がつながって

岐阜県は、大湫町にある

『大湫神明神社』へ伺ってきました。

 

全国ネットのニュースで

大きく取り上げられておりましたので

 

ご存知の方も多いと思いますが、

 

豪雨により警戒情報が出されていた

今年7月、

 

なんと、この神社境内に

1000年以上御神木として愛されてきた

 

杉の大木が倒れてしまったのです。

 

当時のニュース動画↓↓

 

 

私も、もちろんニュースを拝見し

心痛めていましたし、

 

Facebook上では

『杉の大木』と聞いて

 

日常からもともと、『杉』と大変縁が深い

太鼓作りの活動してますので

 

三浦さん!

何か力になってあげてほしい!!

 

と、言ってくださる方が

いましたが、

 

なにせ、力になりたくとも

『縁』も『ゆかり』もな土地でしたので、、、

 

どうなってしまうのかなぁ〜と

モンモンとした日々を過ごしていました。

 

そんなある日のこと。

 

いつも、味噌六太鼓作りや祭りで

大変お世話になっている

 

地元岡崎の『滝山寺』の山田ご住職から

突然、一本の電話。

 

和也さん、

ちょっと聞きたいが、

 

岐阜の大木が倒れたの

知っとるか??

 

なにやら太鼓にしたいと

言っとるが、どうだ??

 

と、、、

 

ええーーー!!!

 

本当にビックリしました。

 

何にビックリしたかというと

 

そもそも、なんで???

山田ご住職が岐阜の『大湫神明神社』と

 

なんの繋がりあるんですか??

宮司さんお知り合いだったのですか??

と、尋ねたら

 

いや、

わしもよくわからんのだと♪( ´▽`)

 

?????

 

じゃあ、

どこからそのお話しが来たのです??

 

地元滝町のに住んどる住民が、

突然、わしのところに訪ねてきて、、、

 

と、

 

??

最初のお電話では、

よくわからんような話しばかり、、、

 

とにかく、

一回行くからということでした。

 

そして、

ようやくなぜつながったのか?が理解できたのです。

 

 

 

このご神木のある

岐阜県瑞浪市大湫町というのは

 

もともと歴史と由緒ある
中山道の47番目の宿場町『大湫宿』で

今なお、歴史とその景色を残す土地なのです。

 

歴史と文化を継承するのは街並みだけでなく、

そこに住む人々も

やはり『文化的』活動をされている方が多くいらして、

 

その中に

近藤精宏さんという『陶芸家』の方がおられました。


岐阜県、瑞浪市の山中にある近藤精宏の工房⤴

 

ご神木が倒れ、

住人たちの心が悲しみに暮れるなか、

 

歴史と文化を見守り続けてきた

大切な大杉を、これからも何か『文化』として

地域に残していきたいと、

 

まず、この近藤さんへ

どうしたらよいか?という相談がいきました。

 

その時、

近藤さんがなぜか?ふと思いついたのが

 

岡崎にいる『友人』が思い浮かんだそうです。

 

その友人というのが

滝山寺のある『滝町』にお住まいの方で、

 

そういう事ならと

滝山寺のご住職へ相談されたところ

 

そういう事ならと

そこからとうそう私の所へと繋がってこられたのです。

 

整理すると、

ご神木(大湫町)→近藤精宏さん→滝町の友人→滝山寺のご住職→三浦太鼓店

 

これを『ご縁』と呼ばずして

何と呼ぶでしょうか。

 

本当にビックリです。

 

かくして、

ありがたいご縁に導かれるように

今回のご神木を地域文化として『再生プロジェクト』に

関わらせていただける運びとなったのです。

 

 

具体的にはこのご神木で『太鼓』を作ります。

倒木の際に、祭礼で使われていた「太鼓蔵」が押しつぶされ、

 

こんな状態に、、、

 

この太鼓を、ご神木で再生させていただけることになりました。

 

県指定の天然記念物ともなっていた

樹齢1300年の大杉。

 

倒れてしまっていても

その『生命力』に圧倒されます。

 

 

 

 

この日、偶然にも

このご神木のすぐ隣に住んで見えるおばあちゃんに

お話しを聞く事ができたのですが、

 

これほどまでに大きな大きな大木

よっぽど大きな『音』がしたのでしょうか?

 

と尋ねると、

このおばあさんだけでなく

 

周りの住人もそれに気づかない程

静かに静かに1300年の歴史に幕を閉じられたそうなのです。

 

お隣のおばあちゃんにお話しうかがってきました⤵⤵

 

太鼓はつぶれてしまったものの、

 

これほど大きな大木にも関わらず

隣接する建物を何一つ押しつぶすことなく

 

また、誰一人としてけが人を出さなかったことが奇跡と称され

 

大杉が自ら『意志』を持って

倒れられたのだと、

住民の方々が口をそろえておっしゃってました。

 

もしも、

このご神木に本当にそのような『意志』があって

倒れたのだとすれば、

 

一体、我々にどんなメッセージを与えようとしているのか??

 

今年は、本当に

いろんな事が大きく変わった一年でした。

 

今回の大杉もそうですが

どれもこれもが『自然界』から我々人間に対して

何かメッセージを与えられているように感じてなりません。

 

 

カタチあるモノいずれは

命つきる運命は必然ではありますがね、、、

 

 

今日もステキな一日を(^_-)-☆

 

この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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