六代目ブログ

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本当の「自由」とは何か?

こんにちは、六代目彌市です(^^♪

 

お陰様で、今では日々

時代に求められる様々な「新しい太鼓」を作らせてもらっている我々、三浦太鼓店♬

 

例えば、これまでの「太鼓」というは、

太鼓自体に何かデザインをしたり、色を加えるという概念はなく、、、

 

あくまで「木を保護」することが目的。

 

よって、完成した太鼓の「見た目」

デザインされたモノというよりも、「素材」そのモノ。


・あくまで木材を保護することが目的だった。

 

その「素朴さ」が良いと感じてくださる方も

もちろん見えますが!

 

一方でやはり!

「楽器」として高まるニーズに応えたい、、

 

そう思い、

我々三浦太鼓店が考える「楽器」としての可能性をカタチにしてきたのです♪

 


・時代に求められる新しい太鼓づくりへの挑戦。

 

 

これは言い換えれば、

「時代のニーズ」に求められるべく「新たな挑戦」!

 

という事ですが、

 

そんな「挑戦」をし続ける中で、

私はある時、ふとこんな疑問を抱くようになったのですm(__)m

 

———————/

和太鼓という楽器は、日本の伝統的な楽器。

 

「伝統」とは、

どれだけ時代をが変わろうとも「変わらぬモノ」であるとするならば、、、

 

いくら時代が求めるニーズが変化したからと言って、

なんでもかんでも「変えて」しまっていいモノなのか???

———————/

 

さて、みなさんだったら

どう思いますか??

 

 

そんな私の心のモヤモヤ「疑問」

あるとき、明確な「答え」を与えてくれる先生に出会うのです(^^♪

 

今日は、そんなお話し♪

 

本当の「自由」とは何か?

 

 

時代に求められるニーズに応えながら

新しい挑戦を続ける一方で、抱えるようになった疑問。

 

太鼓というのは「伝統」の楽器であるとするならば、

 

やはり、

なんでもかんでも「変化」させていいのだろうか???

 

そんなある時、NHKの番組で、

今は亡き歌舞伎役者の18代目中村勘三郎さんが

こんなお話しをされていたのです。

 

———————/

型があるから「型破り」

型がないのはただの「型なし」だ。

———————/

 

「型」というのは、基礎基本。

その「基礎基本」が土台となって始めて「型破り」

要はアドリブだったり、自由な発想や挑戦ができる。

 

それが、土台になく

適当に挑戦しるのはただの「型なし」だ!

 

と、、、

 

 

私は、このお話を聞いた時、

なるほど!

 

本当にその通りだと「共感」した一方で、

 

「太鼓」にとっての「型」って一体なんだろう??

 

そして、それは一体

誰が教えてくれるんだろう??

 

知りたくて知りたくて仕方なくなったのです。

 

みなさんだったらどう考えるでしょうか??

 

太鼓にとって何より大切な「型」とは、、、何。

 

 

残念ながら、五代目の親父に聞いても

私が納得できるような「明解」な回答はかえって来ませんでした。

 

 

 

 

そんな悶々とする日々を過ごす中で、

あるとき、

 

私に太鼓にとって何より大切な「型」を教えてくれる師匠に出会うのです。

 

それが、これ。

 

 

それは、受け継がれてきた古い太鼓たちが

私に大切なその「答え」を教えてくれたのです。

 

太鼓という楽器は、

古いモノだと200年、300年前に作られたモノ。

 

中には、500年も前に作られた太鼓だってある。

 

そんな「記憶」は、

太鼓の胴体の中にその時代、その時代の職人たちが「記録」として残していくのです。

 


・太鼓が歩んだ「歴史(記憶)」を記録として胴の中につないでいく。

 

 

私は、そんな時代を越えて

受け継がれていく太鼓たちを目の当たりにしたとき、

 

思ったんです。

 

「今」という時代に生きる我々、

たとえば21世紀の最先端の技術で作られた「スマートフォン」。

 

みなさんも、もう欠かすことができない

そのスマートフォンは何年で買い替えられますか??

 

、 、 、

 

おそらく、、

多くの方が2、3年で買い換えられていると思います。

 

 

21世紀の最新テクノロジーの結晶ですら

2、3年で買い換えてしまう事実があるのにも関わらず、

 

この太鼓達は、

買い換えられることなく、捨てられるコトなく

 

100年200年、、、500年

 

悠久の時を越え、今なお受け継がれ続けている。

 

 

 

なぜ?だろう??

 

一体、そこに何があるのだろう??

 

 

そんな疑問を抱きながら

その古い太鼓を一発叩いてみたとき、

 

私は、太鼓にとって大切な「型」が何か?

明確に知ることができたのです。

 


・受け継がれてきた古い太鼓達が教えてくれた「型」。

 

 

それは、「音」。

 

叩いた瞬間に響く、その「音」

私の心にすーっと鳴り響いたのです♪

 

あぁ、そういうことか。

 

 

例え、見た目は古くボロボロでも、、、

この太鼓達は買い換えられることなく、捨てられることなく受け継がれてきた理由。

 

それは、

人の心に響く「音」があるからなんだ。

 

 

だとするならば、

太鼓にとって何より大切なモノは「音」。

 

 

この音を「型」にすればいい。

 

そう気づく事ができたのです。

 

それに気づく事ができてからは、

我々のやるべきことはただ一つ。

 

その確固たる「音づくり」に必要な

・技術を受け継ぐコト

 


・「音作り」に必要な技術を受け継ぐコト

 

 

そして、確固たる「音づくり」を

共に守ってくれる仲間を育てるコト。

 

 

 

そうやって、確固たる「音づくり」を軸に

チャレンジを繰り返して来たからこそ今の三浦太鼓店があるのです。

 

 

———————/

型があるから「型破り」

型がないのはただの「型なし」だ。

———————/

 

 

我々にとっての「型」とは音づくり。

 

そして、

その確固たる「音」さえ宿すことができれば

我々はいつだって自由になれるのです。

 


・確固たる音作りがあるからできること。

 

なんだ、太鼓屋の話しか、、、

「型」とか「伝統」なんて私には関係ない、、、

 

そう思わないでほしい。

 

これは、決して

難しい話ではありません。

 

なぜなら、「型」というのは

人生を彩る「軸(土台)」であるから。

 

 

想像してみてほしいのです。

 

もし、あなたに

何かたった一つでも頼れる「軸(型)」があったなら、、、

 

例えば、それが

自分自身の人もいるでしょう。

 

身近な家族かもしれない。

恋人や友人かもしれない。

 

でも、たった一つでも

その何か頼れる「軸(型)」が存在しているからこそ、

 

あなたは「自由」に生きられる。

 

だから、

本当の自由とは、

 

そんなあなたを日々支えてくれる

大切な「存在」にきづくこと。

 

私は、おかげ様で

その大切な「存在」に気づけたからこそ今があるのです。

 

あなたにとって、

大切な存在とは何ですか?

 

 

今日も素敵な一日を(^_-)-☆

 

この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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