六代目ブログ
修理・張替
伝統発信ブログ
未来を考えるとは、何か?
こんにちは、六代目彌市です(^^♪
先日、とある「大手楽器店」さんより突然のメッセージ。
———————/
はじめまして、三浦様。
突然のメッセージ失礼します。
㈱三浦太鼓店様の取り組みの中で、
ご自身達にとって大切な「音作り」を、ご自身達で守るという活動を拝見し、
「持続可能なモノづくり」という観点から
非常興味をもちましたため、ご連絡させていただきました。
一度、オンラインにて
三浦様の取り組みについてお話を伺えないでしょうか?
———————/
どうやら、ご連絡いただいた大手楽器店さんは、
「社会的課題」を学ぶという観点、
いわゆる「SDG’s」への取り組みの中で、
我々、三浦太鼓店を見つけてくださったようでした。
正直なところ、
㈱三浦太鼓店としてこの「SDG’s」への
具体的なj「取り組み」や「学び」はしていませんが、
「SDG’s」が掲げる最大のテーマである、
———————/
より良い未来をつくるために、、、
———————/
というヒントは、
私自身の日々の「和太鼓づくり」
すなわり、日本の「伝統文化」の中にこそ!
大きな大きな、ヒントがある!
そう感じているので
今日はそんなお話ししたいと思います♪
未来を考えるとは、何か?
なんだ、、、「SDG’s」か、、、
難しそうで、私には関係のない話だな、、、
そう思わずに、お付き合いください。
決して、難しい話をしたいわけでも
「SDG’s」をアピールしたい訳でもありません。
日本の伝統文化の中にある
偉大な偉大な「知恵」の一端を、感じてもらいたい。
ただそれだけのお話しです。
誰でも分かりやすく伝わるようにと、
我々の「仕事風景」を見ていただきながらお話ししたいと思いますm(__)m
これ、先月静岡県は湖西市という地域より
「修理」のためにお預かりしてきた古い太鼓です。
打面のサイズは4尺8寸(145㎝)で
胴体が「桶」という素材で作られた「桶胴太鼓」。
今回の修理では、主に
・皮の張り替え
・胴の修理
を行ったのですが、
この「胴」を修理する際の「作業工程」にこそ
今日のテーマである、
未来をつくるヒントがあるのです。
一旦、修理をするために
「皮」と「胴」をそれぞれバラバラにまずは分解します。
さらに、ここから
桶胴太鼓は「タガ」と呼ばれる竹のバンドで成型されているので
その「タガ」を外していきます。
さて、すると
どうなるでしょうか?
実は、こうなります↓↓↓
なんと、すべてが
このようにバラバラになってしまうのです。
これこそ
———————/
「タガ」が外れる
———————/
すなわち、「タガ」が外れると
バラバラになってしまうよ、、、という語源でもあるのです。
工程としては、
一旦すべてをバラバラにしてから胴体の凸凹や
古くなった部分を削り直し、
表面をキレイに削り終えたら、
再び新しい「タガ」を入れて↓↓
修理前には、こんなボロボロだった太鼓が
見た目「新品」のように生まれ変わるのです↓↓↓
さて、今日のお話しは
我々の「修理(リメイク)」の技術がすごい!でしょ!
と、いう話ではありませんね。
未来をつくるSDG’sのお話しです。
この作業を見てもらい
私が伝えたかったメッセージ♬
それは、
直すことが前提に作られている。
ということです。
言い換えるなら、
———————/
自分たちの事だけじゃなく、
次の世代(未来)のことまで考えて行動しているということ。
———————/
です。
こうした、行動は
我々の「太鼓づくり」に限った話ではなく、
先人たちが、育んでこられた
日本文化の中には、幾多も散りばめられているのです。
大量に消費させること、
大量に生産することは、
今の、自分たちにとっての「利益」を考えれば
必要なことだったのかもしれませんが、
それは、どこまで行っても
今の自分たちのだけの「利益」しかありません。
過去とのつながりの先の「今」であり、
「今」この瞬間の決断が未来そのものをつくること。
とも言う私も、
自分だけの「今」の利益を考えて行動してしまうこと、、、
多々あり反省。
今回のオンラインでのご縁を機に
自分自身も勉強させていただきました。
未来を考え「今」自分自身に何ができるか?行動すること。
今日も素敵な一日を(^_-)-☆
お問い合わせ・資料請求
お問い合わせご質問は、商品に関する事・価格に関する事
どんな事でも結構です。お気軽にお問い合わせください!
下記フォームにて24時間いつでもお気軽にどうぞ!
お電話でのお問い合わせは、営業時間内で承ります。