六代目ブログ

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「ご恩返し」がエネルギー。能代『住若』の祭り太鼓♬

こんにちは、六代目彌市です。

東京2020オリンピックが開催され

この状況下ではありますが、

やはり、

日本選手の活躍する姿を見ていて

誰もが「感動」し多くの「勇気」をもらっていると思います。

 

もちろん、私もその一人です(^^

 

先日、ソフトボールで13年振り連覇の立役者となった

上野投手がこんな事をお話しされていました。

————/

13年前、それまでの最大の目標だった「金メダル」を獲ってから

目標を見失っていた。

いわゆる、「燃え尽き症候群」ってやつですかね。

そんなとき、宇津木監督がこんな事言われたんです。

 

あなたは、もう十分がんばってきた。

だから、これからはもう自分の為に「がんばる」ことはやめて

ソフトボールに「恩返し」するつもりでやってみたら?

————/

 

上野投手は、宇津木監督からかけられた、

この言葉のおかげで、13年もの間気力が途絶えることなく、

頑張りつづける事ができ

それが今回の結果につながったと話されていました。

 

このお話を聞いて私が思ったのは、

人の『がんばる』エネルギー源って、

もちろん自分自身のために大きな力になりますが

 

時に、それは世の為、人の為に捧げるチカラとしても

やっぱり大きなエネルギーが生まれるんですよね。

 

実は、私もそんな「ご恩返し」のエネルギーで

一つ挑戦したことがあったんです。

 

今日は「ご恩返し」がエネルギーになるよって、

そんなお話ししてみたいと思います(^^♪

 

「ご恩返し」はエネルギー。

 

それは、二年前のことでした。

 

桶作りでお世話になっている、

今は亡き、秋田伝統工芸士の五十嵐修さんのお宅は

秋田県は「能代市」にあります。

 

その五十嵐さんの工房の前の通りというのは、

能代の伝統的なお祭りである

「能代役七夕(やくたなばた)」が運行される通りで、

毎年8月の祭りシーズンともなると連日太鼓や笛の音色で大変にぎわうそうなのです。

 

そもそも、

五十嵐さんと五十嵐さんの奥さんの出会いも

この地域のお祭りがキッカケで出会って結婚されたとのこと(^^

 

そんな運命的なお祭りで使われるのは、

やはりこの地域ならではの「桶太鼓」なのですが

 

これが、残念なことになぜか?

昔から五十嵐さんの住む「住吉町」の太鼓なのにも関わらず、

 

五十嵐さんが作った太鼓ではなく、

よその職人が作った太鼓がずっと使われてきたそうなのです。

・なぜか?五十嵐さんの作った桶太鼓ではない同地区「住若」の太鼓。

 

近隣の町内の太鼓には、

もちろん五十嵐さんが作られた「桶太鼓」があるそうですが、

 

残念なことに、五十嵐さんが住む地域の太鼓だけが

昔から五十嵐さん作の桶太鼓ではないというお話を聞いて、、、

 

これは、なんとかチカラになれないか?

と、思っていたんです。

 

でも、実は

地域の太鼓ってそれぞれ地域特有の「音」があるから

カンタンに作る事ってできないんです。

 

その地域によって、

こだわりの「音」が当然あって、

 

私たちの良し!とする『音』を押し付けるのではなく

その地域が守ってきた『音』に寄り添う事が

我々太鼓屋の大事な仕事なので、

 

その地域の「音」を作りたい!と思ったら、

まずは、祭りを実際に見ることだったり、

その地域で使われている『音』をきちんと聴くことからスタートしなければならないのです。

 

そんな願いが叶ったか、

二年前に秋田へ訪れた時、

隣町の地域の方が使用される桶太鼓で、

唯一、五十嵐さんが手掛けた桶太鼓が残されていて

実際に、その太鼓を間近で見ることができたんです♬

 

 

大きさは、2尺2寸の桶太鼓。

叩けば、非常に深みのある独特の響きがしていました♬

 

さすが、五十嵐さん作の桶太鼓だ!

これは本当にすばらしい太鼓♬

 

どんな風に、作られているのか

もう、興味津々でバラすことを許可いただき

中を拝見することに!

 

 

なるほど~!

まず材料は、やはり五十嵐さん作だけあって

すばらしい厳選された『秋田杉』が使われていて

この、『材料』が最大の音の決め手だなって思いました。

 

太鼓をじっくりと

見させてもらいながらそんな話を奥さんとしていると、

 

三浦さん、特別いい材料は

お父さん、二階に大事にとってあったから

それをぜひ使って!

 

そう言ってくださり、

さっそく五十嵐さん工房の2階を見てみると

そこには、貴重な『天然秋田杉』の材料が眠っていました。

 

材料も揃った!

音も聴けた!

作り方も見れた!

 

あとは、やるだけ(^^)/

 

さっそく、愛知へ戻って

『住若』の桶太鼓づくりをスタートさせました。

・神々しく輝く天然秋田杉の輝き。

 

今回も、こうした

さまざまな『ご縁』をつないでいただき

とうとう『住若』の桶太鼓が完成したのです。

・完成させた2尺2寸の桶太鼓。

 

憧れ続けた、今は亡き五十嵐さんの『音』。

 

まだ、その『音』には到達してないと思ってます。

 

でも、

その『音』に出会えたからこそ今の私があり

今の三浦太鼓店があるのは間違いありません。

 

今回のこの桶太鼓作りへの挑戦は、

そんな五十嵐さんに対する私からの『ご恩返し』なのです。

 

本来なら、この太鼓は

昨年の夏のお祭りでお披露目される予定でしたが、

 

コロナの影響で1年伸び

いよいよ今年の夏

今月8月6日からの『能代役七夕』でその『音』がお披露目される予定です♬

 

地元、秋田でも

今回の私の取り組みを大きく取り上げていただくことができました。

 

長引くコロナの影響で

今年も全国各地の祭りが『中止』または『延期』に追い込まれておりますが、

 

コロナも2年目に入って

私は『祭り』の持つ意味

そして、

その祭りの中心にある『太鼓』の持つチカラを

あらためて深く考えさせられています。

 

憧れ続けた五十嵐さんの『本物の音』

本物の音とは、人の心に届く音。

 

能代の街が、この夏

作らせてもらった太鼓の音で少しでも元気になってもらえら

これほどうれしい事はありません。

 

 

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この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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