六代目ブログ

修理・張替

伝統発信ブログ

ダメだ~!だだ漏れだ~!!( ;∀;)

こんにちは!六代目彌市です!

本物の音を守りたいんだ!と

自社での『桶胴づくり』を決断し早くも6年。

 

ご存知いただいている方も多いので、

今日はなぜ?私が桶作りをはじめたのか?の経緯は割愛いたしますが

※ご興味ある方は過去のブログご覧くださいね→過去のブログはこちら>>>

 

いよいよ!そんな桶作りにおいて

次なる新たな『挑戦』をすることになったので、今日はその事を書かせてください。

 

どんな新しい挑戦なの!?

結論から言っちゃいます!

 

『漬け物用』の仕込み桶づくりに挑戦します!

 

 

なんで?漬物用の桶か?

今日は、その経緯をお話しさせてください。

 

実は、今年の1月ごろ、、、

亡くなられてからも大変お世話になっている

 

秋田伝統工芸士、五十嵐さんの奥さんが

私にこんなお手紙くださったんです。

 

五十嵐さんの奥さんは、

実は『発酵食品のソムリエ』の資格を持っているそうで

 

さらに、その資格を持っているだけではなく

秋田の地域の人たちへ『木桶』を使った様々な『仕込み方』を教えられているとのこと。

 


・木桶仕込みの『白菜の麴漬け』

 

かれこれ、五十嵐さん奥さんとのお付き合いも長く

おかげさまで、随分と親しくさせていただいてきたんですが

 

まさか、まさか、

五十嵐さんの奥さんがそんな資格を持っている事や、

さらに、

 

資格を持っているだけではなく

地域の方々へ『木桶』を使った『漬け物作り』や『発酵文化』の推進までやられていたなんて、、、全く知らなかったんです。

 

私は、そのお話を聞いた瞬間にピン!と来てしまいました( ;∀;)

 

今、日本のみならず

世界を苦しめているコロナウイルス。

 

ウイルスとの闘いで人の『免疫力』が改めて注目されている現代において

日本人が昔から大切に育んできた『発酵文化』というのは、

腸内環境を良くし、人の免疫力向上につながるので

まさに!今こそ必要不可欠なのではないか?

 

 

思い立ったら、すぐ行動!

さっそく五十嵐さんに『仕込み桶づくり』をやりたい!

 

相談すると、そこから一気に新たな運命が動き始めました。

 

三浦さん!『仕込み桶づくり』は

太鼓の『桶』との最大の違いは『底板』にあります。

 

太鼓の桶には、『底板』はいらないけど

仕込み桶には必ず『底板』が必要で、これが一番のかなめ!

 

カンタンじゃないけど、本当にやりますか?

 

はい!覚悟は決まってます!

 

そう伝えると、

じゃあ、お父さんが残してくれた『桶』があるから

三浦さん、それをまずは『お手本』にして研究してみてください!

 

そう言ってくださり、

さっそく、五十嵐さんの残した大切な形見『桶』を送ってくださいました。

 

この『底板入れ』が最大の難関なのです↑↑

 

更にそれだけでなく、

『仕込み桶』づくりせないこれまた特殊な『材料』と『道具』まで一式

秋田から送ってきてくださったんです。

 

 

いよいよ、後に引く事はできません。

 

もし、漬け物用の仕込み桶が作れるようになったら、私がやりたいのは、

五十嵐さんの奥さんが地域の人へ伝えているように

 

『木桶』をつかって様々な『発酵文化』を伝える事!

それには、まず『漬け物』の付け方も知る必要がある。

 

そこに、登場してくれたのが我が家の母ちゃん!なのです。

 

実は、うちの母ちゃん!

三浦太鼓店の社員食堂で、毎日従業員のお昼ご飯を作ってくれていて

昔から、料理が大の得意!!

 

そこで、さっそく五十嵐さんに教えてもらいながら

実際に『木桶』を使って『漬け物づくり』を挑戦してくれたのです。

 

これが、うちの母ちゃんが五十嵐さんに習って

さっそく作ってくれた『白菜の麹漬け』↓↓

 

白菜の麹漬けなんて、

はじめて食べたんですが、これが本当の美味しくて!美味しくて!

 

秋田の人って、もともと『漬け物』はお茶請けとして食べる文化だそうで

私たちが思っていたような「塩辛さ」は全然なくって、

むしろ甘い!って感じられるほど!

 

私にスイッチが入ったように!

母ちゃんにもここからスイッチが入っちゃいまして( ;∀;)

 

五十嵐さんから様々な『漬け物』の作り方をリモートでやりとりしてまして、

 

あれよあれよ!という間に

毎日のように様々な新作が食卓に並ぶようになりました(笑)

 

 

さて、ここまで

・道具も揃った!

・材料も揃った!

・漬け物の付け方も習った!

 

完璧に準備は整ったので

あとはもう底板のある『桶づくり』をカタチにするだけ!

 

しゅん太丸といよいよ

我々も『仕込み桶作り』に挑戦することに!

 

 

 

そうして、とうとう

底板桶の試作第一号!完成しましたー!

 

はたして、肝心かなめの底板は

漏れてこないのか( ;∀;)!!

 

さっそく、ドキドキしながら

水を入れてみることにーーー!!!!!!!!

 

果たして水漏れしないかチェック↓↓

( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)

 

カンタンでないことは100も承知です!!!!!!!( ;∀;)

 

ようやく、スタートラインなのです!

 

と、いう事で

明日から秋田の五十嵐さん宅へしゅん太丸と言ってきます!

 

底板用の『桶』というのは

そもそも太鼓用の桶と違って『材料』が違うんです。

 

具体的には、『柾目』と『板目』と言って

・太鼓用は『柾目』

・仕込み桶は『板目』

 

がそれぞれ適していて、

私たちはこれまで太鼓しか作って来なかったので

『柾目』の材料しかないんです。

 

五十嵐さんに初めて会いに行った日から

ずっと五十嵐さんの店先に山積みに乾燥されていた材料

 

これこそが、すべて『板目』の材。

 

三浦さん、

お父さんが残してくれたこの材料、良かったらぜひ使ってください、、、

 

そうおっしゃっていただき、

その貴重な貴重な秋田杉の『板目材』をいただきに

 

明日から、ハイエースで

しゅん太丸と秋田へ行ってきます!

 

漬け物桶を作り、

うちの母ちゃんが実際のその桶を使った『漬け物作り』のワークショップは

 

今年の冬にはカタチにしたいと思ってます!

本当に、驚くほど美味しいです♬

 

美味しいだけじゃなく、

身体によくて、さらに免疫力アップも期待できる!

 

太鼓の『音』づくりも

食の『美味しさ』づくりも、

 

やっぱり、先人たちの『知恵』が豊かさを生んでくれます♬

 

また、秋田から帰ったら

旅のレポートいたします!

 

みなさん、この冬は一緒に

木桶仕込みの『漬け物』づくりやりましょう(^^♪

 

今日もステキな一日を(^_-)-☆

 

 

 

 

この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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