六代目ブログ

修理・張替

伝統発信ブログ

今日は初代三浦彌市の祥月命日。

こんにちは、六代目彌市です(^^♪

毎朝、仏壇のお花の水を変えながら

また唯一残されたたった一枚の『初代の写真』に手を合わせる習慣があるのですが、

 

ふと、仏壇に目をやると

今日が三浦太鼓店創業者である初代、三浦彌市の命日でした。

 

この春、三浦太鼓店の歴史としては4度目の『移転』。

初代は、どんな風に空から見てくれてるんだろうなぁ~

いろいろ心配してくれてるのかなぁ~、、、

 

たまには、三浦太鼓店の歴史についても綴りたいと思うので

今日は、初代の命日ということで、

初代三浦彌市にスポットをあててお届けしたいとおもいます♬

 

今日の目次

—————————-/

・初代三浦彌市の出身地はどこ?

・実は、初代は五男だった!?

・初代彌市の妻が太鼓屋だった!?

・初代の頃はたくさんの職人がいた!?

—————————/

 

【初代三浦彌市の出身地は?】

 

まず、初代の出身地について。

実は、初代は現在の世界のトヨタ!愛知県豊田市が出身なのです。

ちょうど、豊田スタジアムの北側に『寺部』という地域があるのですが、その『寺部村』の生まれです。

 

過去帳にきちんと記されておりました↓↓

 

【なんと初代は五男坊!?】

でもって、よくよく見てみるとこの過去帳には

三浦長次郎の五男!?

とあるじゃないですか( ;∀;)

 

なるほど~、これで少しずつその歴史がつながっていきます。

 

実は、三浦太鼓店の歴史は

慶応元年(1865年)創業という事になってますが

 

これは、『岡崎』に来てからの歴史でして

実は豊田の時代から太鼓屋だったことがわかってます。

 

ただ、その豊田時代の歴史の記録がなく、

我々もあまりよく分からないので今は岡崎に来てからの歴史という事で

慶応元年創業としているだけです。

 

どういう事かと言うと、

 

実は、初代がもともと太鼓屋の生まれじゃなくて

初代の奥さんの実家が太鼓屋だった!?可能性が高いのです。

 

 

【初代彌市の妻が太鼓屋だった!?】

初代の妻は、同じく豊田市で

豊田スタジアムの南側にあります『長興寺村』という場所の生まれです。

 

ここに『三浦善臧』長女とあるのですが

以前に、長興寺村にある『長興寺』というお寺の太鼓を修理させてもらったとき

胴の中にこんな名が残されてたんです。

 

 

ここに記されているの名は『三浦善臧』じゃなくて『三浦泰臧』で

この中の名が『三浦善臧』だったら、

妻の実家が太鼓屋で、5男として生まれた三浦彌市が妻の実家の後を継いだ!

これで一件落着なのですが、

 

びみょーーに違う
三浦善臧』さんと、『三浦泰臧』さん( ;∀;)

 

これが、いつも私たちの頭を混乱させてる原因なのです。

 

ただ、

いずれにせよ

 

妻の生まれ長興寺村に三浦姓での太鼓屋があったこと、

長男は5男であったことから、

 

豊田時代からの太鼓屋を受け継いで

岡崎に出てきたというのは間違いないので、

この先またあたらしい歴史を発見できる日がくることを今は願っています。

 

 

【初代の頃はたくさんの職人がいた!?】

さて、いまでこそ三浦太鼓店はおかげさまで多くの職人、

仲間たちとともにこの受け継いだ大切な『伝統』を守ることができていますが、

 

祭り文化の最盛期であった初代のころも、

同じく多くの職人がいたようです。

『職長』なんていう役職の人もいたらしい!?↓↓↓

 

 

で、最近になってまた新たに新発見したのが、

この三河地域特有のお囃子『チャラボコ太鼓』で使われる

『コンコロ太鼓』という太鼓から新しい情報がわかってきました。

 

 

このコンコロ太鼓の中には

こんな職人の名前が書かれてたんです。

 

 

少し達筆で読みずらいですが、

・三河國 碧海郡 桜井村西町 『佐竹市左衛門』という文字。

 

またまた新しい名前が出てきたなって思ったいたら

このチャラボコの歴史を残された著書にその答えが書かれていたのです。


加藤良平著:チャラボコ風土記

 

この書物にはこんな風に書かれてました。

 

岡崎の三浦太鼓屋の職人であった『佐竹市左衛門』

安城市桜井で開業したが、10年たらずで廃業、、、

 

とありました( ;∀;)

 

まず、三浦太鼓店の職人が

のれん分けして太鼓屋を開業していたことにビックリ!したと共に

 

でもってわずか、10年たらずで廃業していたことにもビックリ( ;∀;)

 

こうやって歴史を辿っていくことで

あらためて見えてくる事、感じられることがあるなって

今日は感じています(^^

 

たった一人の自分と言う人生ですら

振り返ってみれば、いろんな事がありますよね。

 

私にも私のルーツがあるように

あたなにも、必ずあなたのルーツが存在しています。

 

それは、

日本人であることだったり、

生れた土地だったり、

両親、そしてご先祖様。

 

私と言う存在は、

すべてはその土台の先にあるものですよね。

 

よく、人は『感謝の心』を大切にしなさいと言われますが、

 

私は、その『感謝の心』を一番向けるべきさきは

他の誰でもなく、自分自身のルーツに向けるべきだと思い

 

毎日、仏様に手をあわせています。

 

人生ってほんとうに不思議ですね(^^

 

もし、タイムマシンがこの世にできたとしたら

私は、まっさきに初代に会いにいきたいなぁ~♬

 

今日は、

そんな初代の命日でしたので

すこし想いを馳せてみました。

 

今日もステキな一日を(^_-)-☆

 

この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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