六代目ブログ

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太鼓屋さんの六代目ってどんな人生なの??

最近人から、よく

太鼓屋さんの六代目ってどんな人生?

って聞かれる事があるんです(^^♪

 

実は、長男ではなく5人兄弟の次男坊ですし、

小さい頃から『太鼓屋』の後継ぎになるなんて

これっぽっちも思ってもなかったんです。

 

そんな私が、なぜ?今

こうして『太鼓』と共に

自分の人生を生きられているのか?

 

あらためて、自分自身を振り返りながら

自己紹介させてください(^^♪

 

すこし長いので、

『太鼓屋』さんの六代目ってどんな人生?

ここから先はご興味ある方だけ、、、

——————————/

1980年生まれ。AB型。

5人兄弟の次男坊として

慶応元年(1865年)より

先祖代々つづく三浦太鼓店に生まれました。


→写真左:わたし 写真右:1つ上

 

太鼓屋に生まれ、

小さい頃から当たり前のように『太鼓』という存在は

身近にはあったモノの、、

 

その事に対して私は

『特別な感情』を抱く事はありませんでした。

 

それはなぜか?というと

実は、私の父であり現三浦太鼓店5代目オヤジは

 

私が子供の頃、

『太鼓屋』だけの仕事では

5人の家族を養うだけの生活ができなくて、、、

 

サラリーマンをしながら、

代々続くこの家業を守っていたんです。


→サラリーマン時代の五代目(^^♪

 

現代風な言い方をすれば、

・専業→『サラリーマン』

・副業→『太鼓屋』さん

 

そんな環境で幼少期を育った私は

私も、1歳年上の兄貴も、弟も

 

そもそも太鼓屋になるという

『選択肢』そのものがなかったので、

 

自分たちの将来の『夢』として太鼓屋になる!

とは、誰も思ってなかったんですね。

 

そんな私がなぜ?
太鼓屋になろうと思ったのか?

 

実は、高校を卒業して

私も『地元企業』にサラリーマンとして勤めたのですが

当時勤めていた『会社』をどうしても辞めたくなって、、、

その口実として、『家業を手伝うから、、、』親父を説得しただけの事でした。


そんな、『浮ついた感情』でこの世界に入ってしまったモノだから

当時は『仕事』に対する情熱なんてこれっぽっちもありません。

 

今だから、言えますが

テキトーに太鼓作って、親父に教えてもらったことだけをこなす日々でした。


・表情からもわかるように、テキトーに過ごしていた日々( ;∀;)

 

 

そんな私に人生最大の『転機』が訪れたのは

太鼓屋の仕事をはじめて5年が過ぎた頃でした。

 

ある日のこと。

地元で活動されるある太鼓グループのおばちゃんが

バチを買いにご来店された時の事です。

 

 

僕の顔を見るなり、

 

「お兄ちゃん!職人さん!?」

 

「若いのに偉いね〜」

 

「もちろん!太鼓も叩いているんでしょ♬」

 

と、そう言われたんです。

 

 

僕は、この時ハッとしました。

 

まがいなりにも『太鼓職人』の道をあゆみはじめて5年が経ち、

 

親父に習いながら『それなり』に太鼓は作れるようになってきてたのですが、

恥ずかしながら太鼓を叩いたことも、バチを握ったことすらなかったんです。

 

そんな自分が、職人として

お客様の求められる『音』を届けられるのだろうか??

 

『おばちゃんの一言』が僕の心に突き刺さったのです。

 

この一言をキッカケに、

自分の作った太鼓の『音』に自信と責任を持てるようになりたい!

よし!太鼓を叩いてみよう!と、

いよいよ2004年に和太鼓グループ零〜ZERO〜を立ち上げる事になったのです。

 


・自分の作る音に自信を持てるようになりたかった。

 

これが、私の

『職人』でありながら『演奏者』になろうと思ったキッカケです。

 

 

そこからですね。

私の人生に『スイッチ』が入ったのは。

 

『太鼓』ってこんなに楽しかったのかって♪( ´▽`)

 

楽しい=好き

 

『好きこそ物の上手なれ』とはよく言ったモノで

どっぷりと太鼓の世界の魅力にハマりながら、

 

これまで感じることができなかった

『太鼓』の世界『伝統』のすばらしさを、

 

『演奏者』『太鼓職人』という両方の立場から

見て、学び、深く感じることができるようになっていきました。

 

〜太鼓は〇〇を伝える楽器〜

 

長年の演奏活動と、和太鼓という伝統を受け継ぐ

『職人』としての仕事を通して、

 

太鼓にとって何より大切なことは

『〇〇』なんだという事に気づいていきました。

 

皆さんも、改めて考えてみて欲しいんです。

太鼓にとって『一番大切な事』なんだと思いますか??

 

 

それは『音』のです。

 

今でこそ、舞台エンターテイメントやパフォーマンスとして

広く愛用される『楽器』に成長した和太鼓ですが、

 

和太鼓というのは、原点を辿れば『音を伝える楽器』

 

見た目や形も、もちろん大切ですが

そこに太鼓本来の『音』が宿されていなければ

『人の心を打つ』事はできないのです。

 

〜目に見えない『音』を作るという世界〜

 

心を打つ『音』と、

そうではない『音』がある。

 

何十年、何百年と大切に受け継がれてきた太鼓には

必ず、その『音』が宿っていました。

 

不思議ですね。

太鼓の『音』って目では見ることができないのに、、、

 

これこそが、

私が『太鼓職人』、そして『演奏者』としての経験を元に、

得ることができた人生最大の『財産』です。

 

 

〜大切なその『音』を守るために〜

 

何より大切なのは『音作り』という

自分の中で生きる上での軸がハッキリと見えたと事で、

2011年には『株式会社三浦太鼓店』へと法人化し、

 

今では、その大切な『音』を共に守りたいと集う

多くの仲間たちと共に、

 

この大切な日本の『伝統』を後世に受け継ぐべく努力を重ねています。


・親父と2人からスタートした太鼓屋も今では多くの仲間たちと共に。

 

 

〜あらためて自分の『使命』ってなんだろう?〜

 

あれから20数年が経ちました。

最近になって、この激動の20年を振り返り考えるのは

 

あらためて自分の『役割』

大きく言えば『使命』ってなんだろう??ってことです。

 

私は六代目ですが、

それはたまたま『今』という時代に生まれて

そのバトンを受け取っただけに過ぎない。

 

だったら、

自分のやるべき役割は、

この受け取った『バトン』を後世に伝え残すことなのかなって。

 

そんな私の『経験』がありがたいことに、

少しずつ世の中からも必要としていただけるようになり

 

平成31年より中学一年生の『道徳の教科書』へ掲載いただいたり、


・中学1年の道徳教科書に『掲載中』

 

また、令和2年度からは

地元大学の『招聘教授』としても任命を受け、

 

学生たちや、企業さま向けに

日本の『伝統』をいかにして守り受け継いできたか?

 

わたしの経験を『講師』としてお話しさせていただく機会が増えてきました。

 


・学生さんや企業さん向けに講師として。

 

長くなりましたが、

最後に少しだけ宣伝させてください。

 

そんな、私の経験を

今では様々な角度から世の為、人の為にお役に立てないかなと

 

今回の『オンライン研修』という形で

主には、『和太鼓』に関わる皆さんの

これからの『太鼓人生』の

少しでもお役に立つことができたらいいなぁ♬

 

と、あらたな企画を立ち上げました。

 

太鼓はいかにして作られるのか?

その『音』が生まれる仕組みを知る事で

 

これまで以上にきっと、

みなさんの中にあたらしい発見と気付きがあり

これまでとは違った角度で太鼓の事を

知ってもらえたらいいなって思っています(^^♪

 

太鼓の音を共に学ぼう!
『六代目彌市研修セミナー詳細はこちら>>>』

 

実は、先日開講に先駆け

愛知県を拠点に活躍される

和太鼓プロ集団『志多ら』のメンバーさんに

今回の研修プログラムを受けていただきました♬

 


・開講に先駆け、先日プロ和太鼓奏者『志多ら』メンバーさんに研修させていただきました。

 

日々、真摯に『太鼓』と向き合うプロ奏者の方々でさえ、

新しい角度と、気づきがたくさんあり

大変まなび深かったとお声をいただいてます⤵

 

この記事を読んでいただいて

ピン!と来られた方はきっと学びと出会いのタイミング(^^♪

 

共に学び、

そしてより豊かな太鼓文化を広げていきましょう♬

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

今日もステキな一日を(^_-)-☆

 

 

太鼓の音を共に学ぼう!
『六代目彌市研修セミナー詳細はこちら>>>』

この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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