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【こんな質問!?みなさんなら何て答える?】 ~味噌六日本一番外編~

こんにちは、六代目彌市です。

さて、今日は
先日開催されました♬

今年も私は『審査員』としてお世話になった

第13回浜の和太鼓コンテスト
『味噌六日本一決定戦』でのお話し。

 

 

演奏後、

 

大会を終えた選手たちが
一同に審査員のところへ集まっていただき、

『講評』という形で、選手の方々へ
アドバイスをさせていただく時間があるのですが、

 

その中で!

『味噌六太鼓』演奏していただいたみなさんから、
圧倒的に多くの選手から同じ質問を受けたのです。

 

さて、一体どんな質問だったと思いますか?

 

今日、これからお話しさせていただく内容は
決して『太鼓打ち』だけの話しではなくて、、

きっと、多くの方々にとっても
気づきやヒントにつながるお話と思うので

何か、みなさんのお役に立てればと
お届けしたいと思いますm(__)m

 

【こんな質問!?みなさんなら何て答える?】
~味噌六日本一番外編~


・今年お世話になった審査員の方々。

 

 

さて、早速ですが

私がいただいた圧倒的に多かった質問、、、

 

それは、

どこまで叩いて良いのですか?

 

という、ご質問なのでした。


・大きな味噌六太鼓、どこまで叩いていいの?

 

 

選手たちが話すどこまで?というのは、

大きさや、込めるチカラのことではなくて

『叩く場所』のことです。

 

 

 

自分自身の背丈よりも、
圧倒的に大きな存在である太鼓を目の当たりにしているので、

 

叩き手(選手)からしたら

叩く場所が広すぎて、、

一体どこをどこまで叩いて良いのか???分からない、、、

 

そう感じられるようです。

 

確かに、そう感じられることはあるかもしれませんが

私からしたら、
この質問は間違った質問と言いますか、、、

とってもおかしな質問なのです。

 

 

なぜなら、

どこまで叩いて良いのですか?

その答えは、

 

私ではなくて、

『味噌六太鼓』に聴くが正解だからです。

 

伝わっていますでしょうか??

 

 

例えば、あなたは『お医者』さんだったとします。

 

目の前に、具合の悪そうな患者さんが
診察にみえました。

医者として、
その人に最適な処方をするために

まず!

あなたが最初にやるべきことは
なんでしょうか??

 

・どうされましたか?

・いつから具合が悪いですか?

・どこか痛い所、苦しい所ありますか?

 

目の前に言える患者さんに直接『質問』をし、

手を当て、聴診器をあて、表情を見て、五感を研ぎ澄ませることで

最適な処方がはじめてできると思います。

 

味噌六太鼓に聴かず、私に聴くというのは

例えるなら、

 

目の前にいる患者さんから具合を聴かず、

隣にいる看護婦さんに患者さんの具合を聴いているようなモノなのです。

 

 

伝わってますでしょうか、、、

 

 

 

 

話しを戻します。

 

味噌六太鼓、どこまで叩いていいのですか?

 

というご質問は、

私ではなくて目の前にいる『味噌六太鼓に聴く』が正解なのです。

 

 

太鼓は、いつも必ず

あなたが伝えたことを100%ちゃんと「返事」を返してくれているのです。

 

優しく叩けばやさしく返してくれるし、

叩く場所によって、当然太鼓から返ってくるその返事(音色)は違うのです♬

 

 

 

残念ながら、

どこを叩いて良いか分からないというのは、、、

 

自分の言いたい事、

伝えたい事ばかり太鼓に伝えていて、、

 

その太鼓が返してくれている返事を

・聞いていない

・聞こうとしていない

 

状態だという事です。

 

 

これは、大きな味噌六太鼓だからというお話ではなくて

どんな太鼓であっても同じです。

 

 

ちなみに、私は『太鼓職人』で、

最近は本当にありがたいことに多くの方々に、

 

三浦さんの『太鼓の音』は本当に良い音ですね♪

 

そう言っていただけることあるのですが、

 

それは、私の技術が優れている訳でも、
手先が器用だからというわけでもなく

 

ちゃんと、『太鼓の声』を聴きながら

『音作り』をしているからなのです♬

 


一つとして同じ太鼓は存在しないからこそ、耳を傾けること。

 

 

 

ご存知、和太鼓ってすごいエネルギー(チカラ)があるんです。

一説では『世界一大きな音が出る楽器』とも言われています。

 

だとすれば、

われわれ人間のチカラをはるかに超えるだけの

エネルギーを持った太鼓が目の前にあるわけで、、

 

自分一人でがんばろうとすればするほど、

そのエネルギーを活用できるどころか、、、

 

その力を無視して、

自分一人でがんばろうとしている状態になってしまうのです。

 

 

「皮」と「胴」。

 

究極にまでシンプルな

このたった2つの『素材』がなぜ?

世界一とまで言われるほど大きな音(エネルギー)を生み出せるのか?

 

 

それは、「皮」と「胴」という

シンプルな素材の互いの「つながり」を深めれば深めてあげるほど、

良い「音」が生まれていきます♬

 

 

互いにつながり響きあうこと、

これを、

「共鳴」と言うのです。

 

 

 

コロナ禍になって3年。

世界が、社会が多くの「つながり」を絶たれてしまいました。

 

そんな「つながり」が絶たれてしまった世の中でも、

現代人は、生きていくことはできるのかもしれません。

 

でも、やっぱり

本当のゆたかさや、本物のしあわせというのは

 

だれかと分かち合うことだったり、

互いに助け合うことではじめて生まれるモノだと

 

私は確信しています。

 

共感、共鳴、共同、共創、、、

 

この言葉を聞いて、

豊かさを想像できない人なんて誰一人いないはずです。

 

 

現代社会。

ますます人々の暮らしは便利になる一方で、

 

社会と孤立してしまうこと、

自分の殻に閉じこもってしまうこと、

本当のゆたかさとは何か?わからなくなってしまうこと、、、

 

あるような気がします。

 

 

そうならない為に、まずは

 

・目の前にあるモノ

・目の前にいる人

・目の前にある環境

 

に耳を傾け、目を背けずに向き合う事。

 

私も、

自分自身に自問自答しながら日々精進ですm(__)m

 

 

今日も素敵な一日を(^_-)-☆

 

 

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この記事を書いた人

  • 三浦 和也(六代目彌市)

    三浦 和也(六代目彌市)

    (昭和55年1月25日岡崎生まれ。AB型。和太鼓零〜ZERO〜代表)
    和太鼓と嫁に年中夢中!
    実は、長男ではなく次男坊。幼い頃は太鼓も親父も嫌いだった私が太鼓に目覚めたのは24歳の時。
    敷かれたレールが目の前になかったからこそ、今描ける野望は和太鼓を通して、世界を救うこと!4人の息子たちもみんな太鼓打ち!受け継いだ大切な「伝統」を後世へとつないでいきたいと思っています。

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